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2018年12月

2018.12.30

初見劇団で観劇を〆る

12月27日(木) 「グッド・バイ」15:00〜 於・吉祥寺シアター

原作/太宰治 演出/三浦基 音楽/空間現代 出演/安部聡子、石田大、小河原康二、窪田史恵、小林洋平、田中祐気、黒澤あすか

「 地点」という京都に本拠地を置く劇団(と言っていいのかよくわからない)の公演。気になりつつも見ることなく来たけれど、ちょうど時間が空いてたところに追加公演でチケットが買えた。比較的若い人たちに人気なようで、そんな客席。
自由席だったので前から3列目に座ったら、ちょっと前すぎた感じ。

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↑ステージ・ナタリーより

役者はこのスツールに座るか、カウンターに立つかだから、ちょっと上向き加減になるのよ。

生演奏(ベース2、ドラム)はさらに上で。この演奏にのって、「グッ」「ド」「バイ」を3人で分けてリズミカルに発声する……この調子で(もちろん長いセリフもあるけど)、ノンストップ75分。会話してる、とかじゃないのね。

太宰の沢山のテキストから抽出した言葉たちが、役者の肉体を通して語られる。語る人の力量と雰囲気にも感心しつつ、でも、受け止めるのにエネルギーが必要。あー、麻薬的でもあるかな。

俳優もほぼ知らないけど、また見てみたいと思わせる人たちばかり。まだこういう舞台を見るエネルギーは残ってる。

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2018.12.29

落語、聞きおさめ

12月26日(水) 「第5回 噺の種」19:15〜 於・らくごカフェ

柳亭市楽
粗忽長屋、紀州ーー仲入りーー芝浜

国立劇場で歌舞伎を見て、その後、会社に寄ったりコーヒー飲んだりして(時間調整)、神保町へ。
今回は芝浜がネタ出しされていた。しかもドラマ「落語心中」で助六がかけた「芝浜」とツイッターなどでPR。その甲斐あってか、30人以上、ほぼ満員の客席でした。

後から知ったのだけど、1席目の「粗忽長屋」がネタおろしだったそう。行き倒れをとりまく野次馬とかのワサワサ感がもうちょっと出れば、というところ。熊の住む長屋と、あんまり移動した気がしない。

「紀州」は、最近このんでかけてるみたいで、私も続けて聞いてるよ。客席の反応とか、その時々で違うのが、単純に面白いな、と思う。

この後、恒例の抽選会。扇子やら手拭いやら。前回当たった私は当然ハズレ。

「芝浜」を聞くのは久しぶりだなー。わりとさらっとした喋りだけど、最後、大晦日のおかみさんがとても良かった。この噺は長くしようと思えばいろんな所で長くできるんだな、と思いつつ、その骨格部分を聞いたような感じ。

この会が「らくごカフェ」で開かれてなければ、こんなに続けては行ってないと思う。この日も、神保町から乗り換えなしで帰宅。

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2018.12.28

石川五右衛門!

12月26日(水) 「通し狂言 増補双級巴ー石川五右衛門ー」12:00〜 於・国立劇場 大劇場

出演/吉右衛門(五右衛門)、歌六(壬生村の次左衛門)、又五郎(三好長慶)、菊之助(此下久吉)、、雀右衛門(傾城芙蓉/五右衛門女房おたき)、東蔵(義輝御台綾の台)ほか

本日、千穐楽。今になってやっと見に行くという、歌舞伎温度が低い昨今。
ちなみに歌舞伎座は昼の部を見たのみ。夜の部の玉三郎・阿古屋は、どうしても時間が取れなくて売ってしまった(松竹の発券方法が変わって、番号入力で良くなったおかげで売るには便利だった)。

国立劇場も14日の3階席を友人のお母さんに譲って、私はイープラスの半額得チケ、1等A。当日、チケット売り場で購入番号と名前を言ってチケットをもらったら、1階の最後列40番台でした。右隣は空席で、気楽に前のめりになったりしつつ見ちゃったよ。さすがに舞台は遠くて、オペラグラスを忘れたことを後悔したわー。宙乗りもあることだし、手放した3階席が惜しかった。

通し狂言としての石川五右衛門は初めて見る(今回、増補なんだから当たり前か)。五右衛門の生い立ちなんかがガッテン、というところ。でも、最初に殺される奥女中=実母、五右衛門の妹(米吉)、そして女房(雀右衛門)と、みーんな物の弾みで刺し殺されちゃうってのがねぇ……。
女房は継子いじめをしてて、それには理由があったと後でわかるんだけども、現代的な見方をしちゃって(痣までこしらえなくても)、ちょっと気がそがれちゃったり。

ゴハンの後で、ついつい足利家の奥御殿でとなり、いい所がスルスルーッとなってるし。

というわけで、面白かったけど、五右衛門の苦悩とかなんとかには無縁の見方をしたようです。

三幕目、大詰、ハッと気がつくと播磨屋夫人が、右端ブロックの後列右の空席に座って見てらっしゃいました。


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2018.12.26

アルゼンチン→ポーランド。88歳の旅

12月23日(日) 「家(うち)へ帰ろう」 於・シネスイッチ銀座

監督/パブロ・ソラルス 出演/ミゲル・アンヘル・ソラ(アブラハム)ほか 2017/スペイン・アルゼンチン合作

おぼろげに知っていたのは、ホロコーストを生き抜いた老人が、アルゼンチンからポーランドを目指す、ということくらい。で、実際に、まさにそんな内容。

ブエノスアイレスで仕立屋を営むアブラハムの、家族団欒の情景から始まるけど、実は住み慣れた家を手放して老人施設に「入れられる」直前。右足は切断の危機にあるし、88歳という高齢だし。それぞれ家族を持つ娘たちが、そのように動いたらしい(というような事情はあまり描写されない)。

最後の一晩を自宅で過ごすはずが、誰にも告げずにタクシーでちょっと怪しい場所(旧知らしい)へ寄って、スペインまでのエア・チケットやそこからの鉄道の切符を購入。機内では早や、面倒くさい爺さんぶりを発揮したり。
あれ?スペインはマドリッドだったかな。そこのホテルで外出した隙に、窓から泥棒に入られて1万ドル以上の有り金を取られてしまう。たまたまここには、絶縁している娘が住んでいて、彼女から借りざるを得ないんだけど、この絶縁の理由が、まさに「リア王」! そういえば、3姉妹だから、当然「リア王」とその放浪を意識してるわよね。

陸路パリを経由して、ワルシャワまで。……が、ドイツの土は絶対に踏みたくないと、かたくななアブラハム。マドリッドでもパリ(東駅)でも、人々の親切に助けられる。ワルシャワまでの夜行寝台列車の中では、若き日のナチスの思い出がフラッシュバックして、倒れてしまい、気がついたら病院に。

最後にはこの病院の看護師が車で故郷の街に連れて行ってくれて、70年前に彼を助けてくれた旧友に会うことができた。見つめ合う2人……ハッピーエンド。

ロードムービーかつ大人のおとぎ話的な映画であった。総じて爺さんは好きだけど、アルゼンチンだからラテン系だしなー。気楽に見るには良かったけど、もうちょっと手応えがほしかったかも。

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2018.12.25

何年ぶり?の矢来能楽堂

12月23日(日) 「第20回 一乃会」14:00〜 於・矢来能楽堂

仕舞「吉野静」観世喜正
仕舞「景清」観世喜之
狂言「素袍落」石田幸雄(太郎冠者)、野村太一郎(主)、深田博治(伯父)
ーーー休憩ーーー
能「屋島 弓流 奈須与市語」鈴木啓吾(老翁/源義経の霊)、殿田謙吉(旅僧)、大日方寛・野口能弘(従僧)、中村修一(浦人)//大鼓・柿原弘和、小鼓・観世新九郎、笛・竹市学

長らくお能からは遠ざかってたけど、なんだかいいタイミングでこの公演を見つけたので行ってきた。ちょうど歌舞伎で素袍落を見た頃だったこともあるし、今年が平清盛生誕900年というのを知ったこともある。ま、義経の話ではあるが。コンパクトな矢来能楽堂の中正面最後列にて(ちょっと安く買ったのよ)。

仕舞はどちらも「屋島」にゆかりあるもの。というか、錣引きだもんね、静御前だもんね。景清の方が、地謡は良かったな、とまぁ全く素人の印象。

素袍落は、むしろ歌舞伎の方でよく見てるんで、狂言は新鮮だった。どっちみち酔っ払い、ですけど、って、そこが楽しい。この3人の組み合わせは初めて。

で、狂言にしか意識がいってなかったけど、屋島では浦人を中村修一さんが務める(=奈須与市語を演じる)じゃありませんか。狂言の会では、いろんな人(万作家の)で見てるけど、お能のアイでは初めてだと思う。なんだか見てる方が緊張しちゃったわー(後見に石田さんが)。ま、中村さんも、奈須〜を披いてから何年か経ってるはず。
と、狂言のことしか言えないのか、ではある。弓流の、扇を落とす〜拾い上げる、というのは、やはり印象的だわね。

来月の国立能楽堂もふらふらチケットを取っちゃったので、これまた久しぶりに道成寺を見る予定。

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2018.12.24

スカイライト ・千穐楽

12月24日(月・振替休日)「スカイライト 」13:00〜 於・新国立劇場 小劇場

12月1日のプレビュー公演初日、7日の本公演2日目を見て、今日は東京の千穐楽。
開場の5分ほど前に着いて、公演特製の「スカイライト ・パスタ」に一番乗り。白ワインと一緒にオーダー(両方で1000円でした)。パスタはペンネにトマトソースで、量はちょっぴりね。

売店で売ってた、スカイライト と「民衆の敵」の戯曲が載ってる「悲劇喜劇」1月号を購入。今、読み始めたけど、ト書きはかなり詳細なんだね。衣装や心理状況なんかも細かく。

今日の席はRB37。つまり入口側の右バルコニー後方。1日はLBの中央付近、7日はC1列16(最前列の右寄り)だったから、まあまあうまくバラけたのかな(と思うことにしよう。実際には今日の席は選ぶほどの余裕はなかった)。今日はちょっと見切れる場所もあったけど、キッチン仕事はわりとよく見えて、ズッキーニ、パプリカはわかった。ま、初回ほど調理は気にならなかった。当たり前か。

そして、前回、かつて不倫関係にあった2人の、育って来た過程、現在の状況から生じる「越えられない溝」のようなものに注意がいってたのに比べると、ストレートに2人の「愛憎」を受け止めた気がする。トムが帰る直前の2人には泣けちゃったわー。その翌朝、エドワードが朝食を持ってきた時の、ナフキンに顔を埋めるキラにも。

はー、終わっちゃったな、と。
公演中に、蒼井優は、このスカイライト とやはり新国立劇場で上演された「アンチゴーヌ」の演技で、紀伊國屋演劇賞を受賞。おめでとうございます。また、全く別のタイプの舞台もぜひ見てみたいな。

それにしても、今この時点で、ナショナル・シアター・ライヴの「スカイライト 」を見てみたいものです。トムが全く違うタイプの「男前」だと思うんだなー。ビル・ナウとても素敵。

*エドワードが朝食を持ってきた時、食卓に並べながらクリスマス・ソングを鼻歌で歌ってた。本日限定、かなぁ。

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2018.12.23

休日は三鷹で落語

12月22日(土) 「柳家さん喬一門会」14:00〜 於・三鷹市芸術文化センター 星のホール

(柳家小平太 真打昇進披露)

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開口一番(駒六・鮑のし、小太郎・四人癖、さん喬・笠碁ーー仲入りーー口上、喬太郎・小政の生い立ち、俗曲(檜山うめ吉)、小平太・野ざらし

三鷹の星のホールは我が家から行きやすいから、休日なぞはぴったり。難点は、チケットが取りにくい、ということかな。これは運良く、昼の部が取れたけども。

毎年、さん喬師匠の独演会が年に2回、行われてる。今回は特別に「真打昇進披露」の会として。小平太さんは、さん作→さん若→小平太。何度も見た(聞いた)ことはあった。口上でさん喬師匠が言ってたけど、入門時に33歳くらいで、今だったら30歳以下という条件でハネられる年齢。

前座さんは全く初めて。見た目もなかなか端正で落ち着いた高座。
その後に登場の、元・小んぶの小太郎さんが、かなりハチャメチャな悪がきタイプだからねー。「四人癖」は初めて聞く。鼻をこすったり、着物の袖を引っ張ったり、それぞれの癖をもつ4人が集まって、それをやったら罰金!という他愛ない噺。とても本人に合ってるんだろうなぁ。

ここで登場のさん喬師匠。柔らかい口調で「笠碁」。あー、普通の寄席で聞きたいわね。

仲入り後に、緞帳が上がったら、あれ?なんか法被の人がいる。この三鷹落語には欠かせない、市の財団主催だけども席亭と言っていいのかな、森元さん。不意打ちで、みんなザワザワくすくす。
下手から、小太郎・森元・小平太・さん喬・喬太郎、の順で、小太郎さんが司会。最後の「お手を拝借、ヨォッ」の発声も森元さんでした。

俗曲の檜山うめ吉さんは、名前はよく知ってたけど見るのは初めて。日本髪を結ってる人なのよね。意外にも(というのは、小菊さんや、元・小円歌さんtpはだいぶタイプが違って)、細い声で嫋やかな雰囲気。小唄や新内などを披露した後、踊りは奴さん。
実はこの方、倉敷出身で、高校も地元の進学校、というのを知って、「変わり種〜」と思ってたのよ。

真打おめでとう、の小平太さん。声とか口調は、さん喬写し、という気がした。見た目はがらっぱちというか職人ふうなんだけども。さん喬さんの、めちゃくちゃ「壊れた」野ざらしの記憶が強くて、もちろんそこまでじゃないけれども、面白かったよー。

3連休の初日、家族はみんな留守だし、三鷹から夜間開館の西洋美術館にでも行こうかな、という気持ちはあったんだけど、会場のホールの前からバス一本で帰宅できるんだし、とまっすぐ家に帰って来ちゃった。


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2018.12.21

大工調べを歩く、聞く

12月15日(土)「 神田まち歩き+落語会」16:00〜

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二ツ目の柳亭市楽くんは「神田在住の落語家」! ったって、今年から神田住まいだということを私は知ってるんだが……。でも、そんな落語家らしさ(?)を生かした企画を立てて、それがこのまち歩き+落語の会。案内人はそれこそ生粋の地元っ子おじさん。

思えば、師匠の市馬さんとも、落語ゆかりのまち歩きをしたのだけれど、あれは熱心な案内人がいればこそ、だったわね。

今回、友人を誘って申し込んだものの、前日あたりからものすごく寒くなって、ちょっと後悔。しかも午後4時から始まるって、さらに寒いわよ。でも、御茶ノ水駅聖橋口に集合して、いざ出発。メインは神田明神ですね、やっぱり。頂いた資料の中には、神田明神の立派な冊子も。たまたまこの日、新しく「文化交流館」がオープンしたところ。
とはいえ、そこは通り抜けただけで(!)裏を回って、ディープに見学。ひっそりと乃木希典揮毫のの忠魂碑やら、国学発祥の地の碑やらもありました。

御茶ノ水駅からも近いのに、私はお参りしたことがなかったのよね(今回も参拝したわけではない)。そういえば、菊之助の結婚式はここだったか、とか思いつつ。

男坂の階段を降りて、昔の花街の名残りをそぞろ歩きつつ……でも、ここからは、どこをどう歩いたかよくわからないの。はっと気がつくと90分の徒歩コースが終わって、神田藪そばが目の前に。つまりは、この後、落語を聞く神田連雀亭に到着。

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2018.12.18

♪アイ・エヌ・ジーーー・エー・ 因果

12月16日(日)「日本の歴史」13:00〜 於・世田谷パブリックシアター

(シス・カンパニー公演)
作・演出/三谷幸喜 音楽/荻野清子 出演/中井貴一、香取慎吾、新納慎也、川平慈英、シルビア・グラブ、宮澤エマ、秋元才加

これ、ミュージカルと付いてるのよねー。ということで生演奏。出演者はたった7人だけど、一人10役くらいやってんじゃないの? んでもって1700年にわたる物語……なのに、いきなりテキサスから始まるって何?

テキサス・パートと日本史パート(卑弥呼から始まる)が入れ替わり立ち替わり。日本史パートは、歴史の先生が授業のように上手く説明してくれるので、わかりやすい(でも、なぜか白衣)。この役、秋元才加なんだけど、いかにもなメガネとかヘアスタイルに、クールな雰囲気がとてもよく似合ってた。滑舌もいいし。
で、ほかの役の都合で彼女が「授業」できないときは、新納慎也がお茶の水博士の雰囲気で担当(一応、産休設定で、その前には大きなお腹を抱えて登場というシーンもある。細かい、というか、なんか楽しんでるよね)。

テキサスに土地を求めて牧場経営を始めた一家(母と息子・娘)の大河ドラマと、日本史の遠大な流れが、近代になって交差する……。

目まぐるしいっちゃ目まぐるしくて、面白かったぁ、という以外に、もはや感想はないかも。

いろんな役が、妙に意外で、川平慈英が平徳子だったり、中井&香取が天使だったり(動きも楽しい)。そもそも、役名「もとどり」(宮澤エマ)なんてのもあるしねぇ。

キャストの中では新納さんが私の中では妙に目立ってた。ちょっと、なよっとした感じとか、わりと「らしい」役が多かった。で、慎吾くんがなんか普通(笑)。でも、それがいいんじゃないかな、とも。

日曜日ということもあるけど、1階、2階とも、立ち見がいっぱい。私に分も当ててくれた友人に感謝しかない。

*久々にパンフを買ったら、三谷幸喜と磯田道史の対談が載ってた。そして12月18日付け朝日新聞には山本博文による観劇記も。本格路線、ですかしらん。

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2018.12.14

仕事帰りに紀尾井ホール

12月12日(木) 「玉川奈々福 喬太郎アニさんをうならせたい 4」19:00〜 於・紀尾井ホール 小ホール

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玉川奈々福/曲師・沢村豊子、柳家喬太郎

3月の第3回に引き続き、また見に来たよ! 木曜日で、会場が紀尾井ホールというのは、私には一番都合がいい。
客席は、ご常連のお仲間さん、という感じの人が多い。今日も、奈々福さんへの掛け声や、いいところでの拍手など、決まってる‼︎でした。

まず最初に奈々福さんがステージに登場して、挨拶というかおしゃべり。そして喬太郎さんを招じいれて、前回の話なそも。

最初は、奈々福さんの新作で、喬太郎さんをうならせたい一席。「ハンバーグができるまで」をうまく織り込んで、タワーマンションの中の下町風景とでもいうような。

緞帳が下りて(スムーズに下りなかったけどね)、浪曲のテーブルから高座に作り変える間、奈々福さんと沢村豊子さんがしばしお喋り。豊子師匠が天然というかなんというか、素敵なキャラクター。いいなー。あこがれるなー、と思っちゃった。ホワホワ喋ってるふうなんだけど、(ご自分の)芸への厳しさもうかがえるのよね。80歳くらいらしいけど若々しい。

今日の落語と浪曲、共通のお題は「金」。マクラたっぷりの喬太郎さんの「擬宝珠」は、少し前にテレビ「日本の話芸」を録画して、再見したばかりだった。こちらは金物の「金」

休憩後の奈々福さん「陸奥間違い」は、お金の話。全く初めて聞いた(前回の「仙台の鬼夫婦」もだけどね)。これにも伊達の松平が出てくるんだ。「松□陸奥守(□は闕字)」の所へ借金を申し込む手紙を持たされた家来が、間違って松平陸奥守のところへ行っちゃって、あれよあれよと話が大きくなって4代将軍まで登場。いい人ばかりでハッピーエンド。楽しかった。

毎回、最後に喬太郎さんから奈々福さんに「うなポイント」が与えられるんだけど、今回は1・5ポイントで、トータル4・5うなポイント。7うなポイントたまったら、喬太郎さんが、うなる……らしい。ほんとかなぁ。

*12月14日には、スマホに録音していた国本武春「弾き語り ザ・忠臣蔵」(浪曲十八番より)を聞いた。


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2018.12.11

またしても三人の芝居

12月11日(火) 「女中たち」19:00〜 於・シアター風姿花伝

(風姿花伝プロデュースvol.5)
脚本/ジャン・ジュネ 翻訳/篠沢秀夫(白水社) 演出/鵜山仁 出演/中嶋朋子、コトウロレナ、那須佐代子 美術/島次郎

9日が初日なので、今は序破急の序のチケット代金(後半になると料金が少し高くなる)。なんか面白い設定だなぁ。出演者が3人だけって、つい先日見た「スカイライト 」に引き続き、ということね、偶然だけど。

中嶋朋子、那須佐代子、鵜山仁(そして去年亡くなった共同プロデューサーの中嶋しゅう)といえば、新国立劇場の「ヘンリー王」のシリーズよね、などと。
ビルの2階の、客席100くらいかなー、な小さな劇場。でも、想像以上に、舞台装置が華やかで、へぇぇと思いながら開演を待ってた。ま、大きなお屋敷の話だから、そういう雰囲気は必要かも。美術、照明、衣裳(奥様のドレスはゴージャスで、女中のお仕着せがまた素敵)、それぞれにgood jobというところ。

「女中たち」を見るのは初めてじゃないけど、かなり忘れてるのは自覚。最初に出てくる「奥様」が、実は女中がお芝居でなりきってる、いうところで、そうだった!とかね。
劇場の小ささゆえに、中嶋朋子、那須佐代子の表情やセリフが、ストレートにこちらに伝わってくる。いやー、この人たち、スゴイわ、と見ながら思うのって滅多にない。2人が2人ともだからこそ、なのだと思う。

かなり長い時間、2人だけがステージにいて全体が暖まって(?)いるところに、ほんとの奥様が登場。奥様=コトウロレナは、何よりも、女中姉妹とは全く違う世界の人、という感じがリアル。2人のようなテクニックは要求されてないとも言えるか。

妹が出した密告の手紙で旦那様が捕まっている、とか、睡眠薬入りの煎じ薬で奥様を殺そうとする、とか、中に出てくる話は物騒なんだけど、この姉妹の、どん詰まりな女中暮らしこそが、恐ろしい。
上演時間は105分ほど。面白かったというより、圧倒された舞台でした。

目白駅と劇場を徒歩で往復(いずれ新宿駅西口からのバスを試してみたいものだ)。
行きは6時15分くらいだったかな、交差点などに警官がいて、交通安全週間?などろ呑気に思ってた。帰りにはもうすぐ駅、という目白三丁目交差点で、歩行者も車も足止め。なぜ、この信号が変わらない⁉︎と思ってたら、白バイ、パトカーの先導とともに黒塗りの車が数台。歓声も上がってたわね。やんごとなきおうちのトップの方だったのかなー。どこ行ったの?と聞きたかったわ

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2018.12.08

スカイライト 、おかわり

12月7日(金) 「スカイライト 」14:00〜

プレビュー公演の初日を見て、本公演の2日目に再び。……でも、3回目もあることに、我ながら呆れるね。

中央付近ではあったけどサイド席で上から見た前回とは違って、今日は正面から。客席が舞台を挟む形状でも、やっぱりこちらD列が正面、だよね。その最前列の右寄り(キラの部屋のキッチンやバスルームがある方)の席。

なるほど。やはり前回は見えてなかった所がわりとあったのね。その最たるものは、キラの部屋のドアまで実際に階段があったことかな。「北極のように寒い」キラの部屋の小さな電気ストーブも、ついたり消えたりするし。給湯器(だよね)のランプがつくとか、細部がとても細かい。

トムが憐れむような(トムからすれば)貧しい生活のキラの部屋。床はある部分でギシギシいうし(前回は気がつかなかった)、キッチンカウンターとかあちこち古びている。
そのことも細かさのうちだけれど、ラップされた食材などからもキラのありようが伝わってくる。←もちろん、貧しいとかじゃないよ。

そして、正面から見てる分、キラとトムの言葉の応酬だけじゃなくて、むしろ言葉を交わさない時の、視線のぶつかり合いや、沈黙の重さも感じたように思う。

ほんとに単純じゃないわよね、男と女って。この芝居はかつて不倫関係にあった二人だけれど、あぶり出されてくる互いに理解できない部分などは、誰しも覚えがあるものではないかなぁ。
トムの(私から見て)イヤな男度が、ちょっと増してるんだけど、次に見たらどうかしら。

というわけで、まだまだ見たいのではあるけれど、次はクリスマスイブの「ぼっち見」なのですわ。千秋楽。残ってたB席を確保してる……オケピにいい席が出たら、買いかねない いや、がまんがまん。

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2018.12.07

劇場に行く前にお花を買ってはいけません!

12月7日(金)

今日は、 1日にプレビュー公演を見た「スカイライト 」を見てきたのだけれど、それは次項で。

転職した職場の後輩と観劇後に待ち合わせて、ゴハンを食べる約束が。お菓子でも買おうかと電車に乗る前に地元の駅ビルに。ところが、入口近くに花屋があるものだから、ついついクリスマスの可愛いアレンジなんぞを見てしまい……小さいのだけど「これ下さい」。

新国立劇場に到着しまして、チケットを出したら、「お花は持って入れません。クロークに預けて!」。「えっ」。手提げの紙袋に入ってたから、見えたのね。というか、別に役者さんにあげようというんじゃないのにな……。

で、クロークでストールと、このお花の入った紙袋を出したら、「お花は預かれません!」「ええ〜っ」。じゃあどうしろと? ここに預けるように言われましたけど。「インフォメーションに預けて下さい」「それはどこですか?」「会場の中に入った右側です」(パンフレットとか売ってる所か)

また入口のモギリに行って、さっきの人に「インフォメーションに預けるようにと言われましたよー」。

結局、普段だったら預けたりなんかしないのに大判ストールだけクロークに。そしてお花はインフォメーションへ。引換票を2つももらう羽目になっちゃったわよ。
うっかりお花なんて持ってたばかりにこんなことに。

しかも! 観劇後に新宿のデパートなどに寄ってる時間はないかと地元で買って行ったのに、待ち合わせ場所のそばに日比谷花壇があったのよね(ま、お値段は大違いとしても)。
さらに、私は以前、クロークに預けたことを忘れて帰っちゃったことがあって、それ以来あまり預けたくないんだけど、その時一緒だったのが今日会った後輩! なんというか、クロークの災難再び、だな。

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2018.12.05

コクーンでイプセン

12月3日(月) 「民衆の敵」18:30〜 於・シアターコクーン

作/ヘンリック・イプセン 翻訳/広田敦郎 演出/ジョナサン・マンビィ 美術・衣裳/ポール・ウィルス 振付/黒田育世 出演/堤真一、安蘭けい、谷原章介、大鷹明良、木場勝己、段田安則ほか

7月から改修工事で休館していた文化村の、再開第1作(というほど大げさでもないか)。先行抽選で買ってたんだけど、前日に発券して、びっくりー。自分の頭の中ではコクーンシートのつもりだったのに、なぜかS席。しかもB列のほぼ中央だなんて、この運は他で使いたかったなぁ。

演出家の名前に全く記憶がないのに……前に同じシアターコクーンで「るつぼ」を見てたのね。この時も堤さんの主演だった。ええ、お芝居の方は覚えてます。

しっかり奥行きを使った舞台の作りや、20人以上の市民の存在(キャスト表を見ると全員に役名がある)。場面転換の時の市民たちの踊り、動き……(仏倒れ?という感じでまっすぐ後ろに倒れた人がいたのには驚いた。大勢の動きの中のシーンに過ぎないけど)。斬新で興味深かった。

堤真一演じるストックマン医師は地元の観光資源である温泉を発見したのに、健康被害をもたらす重大な汚染を見つけてしまい、その公表・大規模な改修工事を求める。が、それは、町の財政を破綻に導くのは目に見えている。
兄である町長や、信頼していた地元紙編集長、有力者を含め生活している人々を向こうに回して、ほぼ孤軍奮闘……。一家は文字通り、石もて追われる状況。最後に彼が、「大事なのは、一人でしっかり立っていること」と言うんだよねぇ。

19世紀の戯曲なのに、妙に現実と符合する感がある。行政の対応とか、マスコミのやり口とか。で、なんかわかんないけど場の空気に流されちゃう市民の一人は私か?とかね。

堤真一は、こういう一直線な役っていいよねー。時代が時代だから、何言ってますか?な演説だったりもするんだけど。兄の段田さんの妙に暗いというか卑屈に見えるところとか、皆さん、良かったなぁ。妻が「従う人」なのとか、今の尺度で見ちゃダメよね。

開場まで、東急本店内のジュンク堂丸善を探検。あちこちの書店がなくなっちゃうものだから、まさかここはなくなってないよね、と心配しちゃったわー。田中佐太郎「鼓に生きる」は、手に取ったものの買うところまでいかず(ごめんなさい)。傳左衛門さん、傳次郎さんのお子さんの稽古風景の写真が載ってて、それぞれに親そっくり、と思っちゃった。

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2018.12.03

楽しみにしていた舞台に、いざ

12月1日(土) 「スカイライト 」14:00〜 於・新国立劇場 小劇場

作/デイヴィッド・ヘア 翻訳/浦辺千鶴 演出/小川絵梨子 出演/蒼井優(キラ)、葉山奨之(エドワード)、浅野雅博(トム)

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↑ポスターの正面にずっと陣取ってる人がいて、わざとらしく横でササッと撮ったから、こんな角度。

新国立劇場の演劇では初めてというプレビュー公演の初日。1日、2日とプレビューで、それをもとに手直しをして6日が初日、という段取り。始まる前に、演出の小川さん(芸術監督でもある)が、その趣旨を挨拶で述べられたのでした。

「スカイライト 」はナショナル・シアター・ライブで見ていて、とても記憶に残っていた。それを蒼井優&浅野雅博で、というのだから、期待するのも無理ないところ。プレビューから見ちゃうでしょ! そして本公演は2日目に見る予定。

中央に作られたステージを、観客は前後から(と上のサイド席から)見る仕掛け(NTLiveでは普通の舞台。その分、背景が印象的だった)。私はサイド席(B席。だけど舞台に近い位置)で見た。

3人しか登場人物がいない。しかも、3人同時に舞台上にいることはなくて、常に2人の会話で進んでいく。メインは、かつて不倫関係にあったキラとトムの会話ーーその心の揺れ、愛情、疑い、怒り、様々モロモロ含んでーーが、刺さるのよねぇ。

トムの息子エドワードが、最初と最後に登場。雪の夜から朝にかけての、キラの家での短い時間のことなのに、かつて家族ぐるみで付き合っていた(働いていた)頃のことが語られるから、なんだか長い時間の経過を、観客も共有するかのよう。

会話劇ではあるのだけれど、キッチンで実際にキラがパスタソースを作り、パスタを茹でるのが、やはり目新しいというか、なんというか。私が見てたのはキッチンとは反対側からだったけど、近いと手元がよく見えるのかなぁ。何にもせよ、ぐるり観客がいる、というのはこういう時、さらに面白くなると思う。

息子エドワードは、18歳という設定で、映画の記憶よりも(彼のことはそれほど覚えてないけど)ナイーヴさが前面に出てる感じ。

もうとにかくキラvs.トムの台詞の応酬に酔いしれるというか、ヒリヒリ。
さらにこれを味わいたくて、千秋楽のチケットも取っちゃいました。今回のB席とは対角線のような席(あまり残っていなかった)。


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2018.12.01

11月はロミジュリで〆る

11月30日金) 「ロミオとジュリエット」19:00〜 於・本多劇場

(M&Aプロデュース)
演出/宮藤官九郎 作/W・シェイクスピア 翻訳/松岡和子 出演/三宅弘城(ロミオ)、森川葵(ジュリエット)、勝地涼(マキューシオ/グレゴリーほか)、皆川猿時(ティボルトほか)、安藤玉恵(ジュリエットの乳母/エイブラハム)、田口トモロヲ(ロレンス神父/サムソン)ほか

仕事が一段落して、身体がバキバキ。でもタイミングよくロミジュリを見ることにしてて(しかも、どう考えてもドタバタしてそう)、気晴らしには最適。

本多劇場だからねー、前方ブロックには補助席も出てた。私はM列のセンターブロック通路際のなかなか好みの席で、気楽に見た。

そういえば、ロミオとジュリエットを見るのは久しぶりだっけ。名前やなんかがハムレットとごっちゃになったりして焦る
……が、大人計画の人たちは、いつものように舞台の上で躍動してました。クドカンがその昔々、週刊文春の連載エッセイで「バカンサム」と呼んだ勝地涼くんも、生き生き。彼、マキューシオのほかにも楽士やら夜警やら、計5役もやってて、クドカン以外に誰がこんな使い方をするかしら、などと思ったりした。
他の出演者も、主役の2人と、キャピュレット夫妻(池津祥子・大堀こういち)以外は全員、複数の役を演じてた。舞台が少し遠いから、誰?ってのもわりとあったけど。

そもそも三宅さんがハムレットという仰天のキャスティングから始まっているというか……。「16歳」とのセリフにどっと沸いて、「50歳ムニャムニャ」という、全てがそんな調子かな。楽しい。
ジュリエットのセリフはできるだけ聞かない努力をしてみた以外はね。とても清らかな子に思えないのは、如何ともしがたい、のか。

とまあ、そんなあれこれを、大人なキャストが塗りつぶして、終わってみれば意外なほどにマトモだったのかもね。

*ソワレを見て帰宅したら10時。タイミングよく11時からの「Aスタジオ」松尾スズキを見た。宮藤さん、皆川さんたち大人計画の面々のインタビュー画像も(でもコメントはなし。鶴瓶さんが、「こんなこと言うとったで」と)。

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