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2018.12.05

コクーンでイプセン

12月3日(月) 「民衆の敵」18:30〜 於・シアターコクーン

作/ヘンリック・イプセン 翻訳/広田敦郎 演出/ジョナサン・マンビィ 美術・衣裳/ポール・ウィルス 振付/黒田育世 出演/堤真一、安蘭けい、谷原章介、大鷹明良、木場勝己、段田安則ほか

7月から改修工事で休館していた文化村の、再開第1作(というほど大げさでもないか)。先行抽選で買ってたんだけど、前日に発券して、びっくりー。自分の頭の中ではコクーンシートのつもりだったのに、なぜかS席。しかもB列のほぼ中央だなんて、この運は他で使いたかったなぁ。

演出家の名前に全く記憶がないのに……前に同じシアターコクーンで「るつぼ」を見てたのね。この時も堤さんの主演だった。ええ、お芝居の方は覚えてます。

しっかり奥行きを使った舞台の作りや、20人以上の市民の存在(キャスト表を見ると全員に役名がある)。場面転換の時の市民たちの踊り、動き……(仏倒れ?という感じでまっすぐ後ろに倒れた人がいたのには驚いた。大勢の動きの中のシーンに過ぎないけど)。斬新で興味深かった。

堤真一演じるストックマン医師は地元の観光資源である温泉を発見したのに、健康被害をもたらす重大な汚染を見つけてしまい、その公表・大規模な改修工事を求める。が、それは、町の財政を破綻に導くのは目に見えている。
兄である町長や、信頼していた地元紙編集長、有力者を含め生活している人々を向こうに回して、ほぼ孤軍奮闘……。一家は文字通り、石もて追われる状況。最後に彼が、「大事なのは、一人でしっかり立っていること」と言うんだよねぇ。

19世紀の戯曲なのに、妙に現実と符合する感がある。行政の対応とか、マスコミのやり口とか。で、なんかわかんないけど場の空気に流されちゃう市民の一人は私か?とかね。

堤真一は、こういう一直線な役っていいよねー。時代が時代だから、何言ってますか?な演説だったりもするんだけど。兄の段田さんの妙に暗いというか卑屈に見えるところとか、皆さん、良かったなぁ。妻が「従う人」なのとか、今の尺度で見ちゃダメよね。

開場まで、東急本店内のジュンク堂丸善を探検。あちこちの書店がなくなっちゃうものだから、まさかここはなくなってないよね、と心配しちゃったわー。田中佐太郎「鼓に生きる」は、手に取ったものの買うところまでいかず(ごめんなさい)。傳左衛門さん、傳次郎さんのお子さんの稽古風景の写真が載ってて、それぞれに親そっくり、と思っちゃった。

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