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2019.02.24

昭和16年の話

2月20日(水) 「芸人と兵隊」14:00〜 於・東京芸術劇場シアターウエスト

(トム・プロジェクト プロデュース)
作/古川健 演出/日澤雄介 出演/柴田理恵(花畑良子)、村井國夫(桂銀作)、カゴシマジロー(春田左近)、高橋洋介(柳家亀鶴)、向井康起(春田右近)、滝沢花野(祇園桜子)

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これは出演者に惹かれたからではなくて、作、演出が、劇団チョコレートケーキのお二人だから、というのが第一。そして、(志ん生たちも行ったという)芸人の戦地慰問団の話だから、ちょっと興味があったの。

チケットも10日ほど前に、芸劇のサイトで買ったんだっけな。そしたら、その後で、安くなってるのを見つけちゃって……。でもまあ、好きな席(センターブロックの通路側)で見たからいいか。

始まったら、いきなり、振袖姿の柴田理恵と、羽織袴の村井國夫が! 寄席の正月興行(昭和16年)に出演してる夫婦漫才! 彼らがリーダーとなって、中国大陸への慰問に行くのが決まった、というところから。夫婦には一人娘がいて、結婚も決まってるけど、式は慰問から帰ってから。

芸人の一行は、この夫婦漫才の弟子の漫才師と、噺家、そして三味線漫談の6人。噺家だけは、前にも戦地慰問の経験がある。そして、舞台の進行に合わせて、それぞれの芸をひとくさり披露。これがねぇ、ちょっと微妙。どう見たら?って感じ。本職じゃないんだもん。

出発は昭和16年の2月。そこからは、舞台の上手前方に置かれたメクリに、場所が書かれて、それを出演者の一人がめくるかたちで(場所と言っても具体的な所ばかりではなくて、「別の町」などもある)。

だんだん戦況が厳しくなっていく最中の様子が背景的に語られる。その部分と、「どうやったら受けるのか」「芸を磨く」ことの両方がないまぜになって進んでいく。
のだけれども、ある日、一行の乗ったトラックが襲撃されて、たまたま助手席にいた「お母ちゃん」だけが犠牲になっちゃうんだよね……。それでも急遽、弟子と組んで舞台に立つ銀作。
皆が帰国した時には、ほんとに日米の開戦前夜だった。ピンでやっていくことを決めた銀作を、そっと見守る(幽霊ではなく「気配」としてかな)良子。

芸達者な夫婦漫才のお二人が、とても素敵で暖かい。チョコレートケーキっぽくはない、というのは、まあ当然ですわねぇ。

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演劇」カテゴリの記事

コメント

こまつ座の円生と志ん生?が面白かったのでこれも見たいと思ったんですが、先に取れてしまったプレイハウスとコクーンのせいで日程がなくなり諦めました。でもプレイハウスを見てこっちにすればよかったか?と思ったくらい…来月の俳優座はまだ悩んでて取ってないですが…
なるほど、らしくない作品ですか。

投稿: 猫並 | 2019.02.24 19:20

猫並さま

今月はほんとにチケ取り(スケジュール立て)に苦労しましたよね。私はプレイハウスをパスして、シアターウエスト&シアターイーストに参戦しました。それだって公演が始まってからチケット取ったくらいですもん。

劇チョコだったら、もっとシビアな展開だったろうな、と。演芸の世界の話でもあり、場面転換なんかも(意図してか)鈍臭い感じでした。

投稿: きびだんご | 2019.02.25 00:24

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