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2019.02.08

宮沢賢治ふたたび

2月5日(火) 「イーハトーボの劇列車」18:30〜 於・紀伊國屋ホール

(こまつ座 第126回公演)
作/井上ひさし 演出/長塚圭史 出演/松田龍平、山西惇、村岡希美、土屋佑壱、松岡依都美、福田転球、中村まこと、宇梶剛士ほか

前に井上芳雄主演で見た。いつだったかな、と調べたら2013年10月で、鵜山仁の演出、紀伊國屋サザンシアターにて。キャストも全員違う。というか、その時、石橋徹郎さんが出てたのか、とか、じゃあ暑苦しい三菱社員役だったんだよね、てな感じ。

今回は、まあ長塚さんらしい、というところね、色々と。
そういえば、松田龍平で以前見た舞台は、長塚演出の「冒した者」1本きりだし(他にどういう作品に出ているかも知らない)。そう、良くも悪くも、松田龍平だよ、と思いながら見てたんだ。去年、ドラマ「獣になれない私たち」をずっと見てたんだけど、あの恒星さんを彷彿とさせるような語り口。

出だしの役者たちの登場シーンでは、ふいっと「浮標」がよみがえった。椅子がメインの小道具で(後は可動式の窓とか襖の存在かな)、徹底的に人の力と声とで、大正〜昭和初期の、岩手ー東京での出来事が描かれる。

やっぱり一人で何役も兼ねる役者さんがいるから、たとえば山西さんなどは、えーっと賢治のお父さんじゃなくて……などと自分で確認してたりも。しかーし、岩手の刑事であるという本性をあらわした時の演技は迫力だったなー。「何を言ってるんだ、気楽なお坊ちゃんが」という怨嗟みたいなものが溢れてたわー。

村岡希美の声の説得力とか、土屋佑一の暑苦しさ(笑)とか、中村まことのいかがわしさとか、もうピタッとはまってたと思うよ。

そして、どの時代を描こうと、常に現代を映してる、ということも、井上ひさしなんだなー、と。彼が書いた頃よりも今はなんだかもっと状況は悪いんじゃないかしら。

前にも触れたけど、この日は歌舞伎座・昼の部の後でこれを見た。長時間だったけど、観劇ハイみたいで元気だよ!と思ってたのに、翌日、わーんイマイチ腰が……腰痛知らずで来たのに、ちょっと不安だったほど。やっと元に戻ってホッ。


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