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2019.03.31

フルトヴェングラーの話

3月30日(土)  「Das   Orchester」14:00〜      於・シアター風姿花伝

(パラドックス定数  第45項)

作・演出/野木萌葱    出演/西原誠吾(指揮者)、松本寛子(秘書官)、小野ゆたか(事務局長)、皆上匠(ヴァイオリン奏者)、生津徹(チェロ奏者)、浅倉洋介(新聞記者)、植村宏司(宣伝相)、井内勇希(将校)

 

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 公演が始まってから劇団のサイトで予約=当日精算。上の画像の名刺サイズのチケットを受け取った。全席自由だけど、まあ小さいハコだからどこでもOK。後方の下手側の端から。

パラドックス定数は見たことなくて(でもちょくちょく評判は目にしてた)、今回はヒトラーの時代のオーケストラの話ということで興味津々。配役表などの載った資料にフルトヴェングラー関係の本がいくつか。そういえば以前、平幹二朗がフルトヴェングラーを演じた芝居を見たっけ(戦前の行動についての、戦後の話)。

キャストでもわかるように、固有名詞は一切ない。が、明らかにフルトヴェングラーとベルリンフィル、ゲッベルスたち、なのである。後で調べたら、1933年から34年の出来事。この時期に、ナチスの勢力はどんどん拡大していて、野党支持者であるベルリンの市長は解任、オケは国営となる、それしか道はないと、宣伝相に恫喝される(その際にはユダヤ人のオーケストラメンバーは全てクビにする)。それらの要求にどのように対峙するのか。

気弱で優柔不断に思える事務局長のふんばりや、頭の切れる秘書官(ユダヤ人)の存在、ユダヤ人演奏家の苦悩、何よりも全ては「素晴らしい音楽のために」という姿勢がブレない指揮者……。しかし、巧妙に狡猾にオーケストラの「自由」は奪われていく。舞台に鉤十字の旗を掲げることで、また首相(総統)と指揮者が握手している写真が出回ることで。

 人物像がそれぞれに単純じゃないところが、とても良かった。単純なのは宣伝相くらいか(それは当然なんだけど)。いろんな方面から、大きな力に流されていくことの怖さ(最終的に抵抗した記者はたぶん命を落としてる)を、改めて感じてしまう。指揮者のカリスマ性、秘書の聡明さなどなど、役者も皆よかった。

 

帰宅してから、Blu-rayレコーダーに残ってるヒトラーもの(NHKスペシャルなど)から、「独裁者ヒトラー   演説の魔力」を見た。そして平幹二朗がやった「テイキングサイド」は5月に加藤健一事務所で上演するとのことで、ちょうど案内が来た。筧利夫が演じた役が今井朋彦かな、などと、これは絶対に見る、という勢い。

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