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2019年5月

2019.05.27

5月、はや最終週

5月27日(月)

 今日は書の教室の後、歌舞伎座・夜の部の千穐楽へ。といっても、最初の「鶴寿千歳」には間に合わず。3階8列からノンビリ見た。今日、チケットはあるけどどうしようかな、と思ってた(冷蔵庫が壊れて昨日から右往左往してるし)。でも、見に行けて良かった!  新・丑之助は見るたびに成長してるし、若手がみんな頑張ってた。その、力いっぱいの頑張りやチームワークが清々しい。

 ずーっと、舞台の感想が書けてないのよねぇ。いちおう「観劇ブログ」のつもりなのに。

5月の中旬から見ましたものは……

*ハムレット@シアターコクーン

*Taking Sides (テイキング・サイド)@本多劇場

*国立能楽堂5月定例公演「文荷」「加茂」間狂言「御田」

*映画「ナチス 第三の男」@下高井戸シネマ

(今月の歌舞伎座・團菊祭は、トータルで昼1、夜3でした。)

これくらいかなぁ。

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2019.05.26

台湾旅、振り返り

5月25日(土)

 金曜日に無事に帰ってきました。ほとんどトラブルもなく……と思ったら、羽田空港からのリムジンバスが「工事渋滞」のため、100分もかかった。でもまあ帰りだからノンビリ乗ってたわー。

さて今回の旅は3年前と同じく、台北のホテルニッコーロイヤル、つまり老爺大酒店に宿泊。館内、日本語OKな上に、宿泊客も日本人観光客かビジネスマンが大半なものだから、海外感はまるでなし。これでいいのか⁉︎だったわね。楽ではあるが。メトロの中山駅の近くで、前回来た時には、近くに八天堂があったのを記憶してるけど、同じような場所に、今度は源吉兆庵があった。そして大通り沿いと違うこじゃれた小道に、小樽のルタオがあったよ。

前回買って保管してた交通ICカードに300元チャージして、メトロ、バス、近場の台湾鉄道で移動。

*観光1日目*故宮博物院と、士林夜市。博物館内を歩き疲れて、夜市はサクッと。本格化するまえの5時ごろに歩いてた。どっちみちここで食べたりはしないから、雰囲気を見ただけ。中心部に戻ってから、夜はビアホールへ。

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日本にも出店するという誠品書店ビル(書店もあるけどファッションビルのよう)の地下にあるビアホール。食べ物はやっぱり量が多いね。

*2日目*少し郊外に行って、古い街歩き。三峡と鶯歌の2カ所。

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↑三峡では、活気溢れる賑やかな商店街と、こんな煉瓦の町並みが同居。あちこちに「金牛角」のお店があるんだけど、これってクロワッサンのこと!  バターのいい匂いがしてたわー。

鶯歌というロマンチックな街は、陶器街。陶磁器の博物館もあった。こちらはレトロだけどちょっと眠ったような場所でした。夕食はあんまり考えたくなくて、日本人御用達のような台湾料理店へ。

*3日目*空港へは1時ごろに行きたいので、午前中のみ。総統府が目的地でその前に「国軍歴史文物館」へ。ここでちょっと時間を取りすぎて、総統府が駆け足に。というか、総統府は予約してないと内部は見られないと思ってたら、ちょっと並べば無料ガイドツアーがあったので(そのため、もういいです、とは言えず、後でダッシュする羽目に)。

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↑警備厳重な入口でパスポートや荷物のチェックを受けたあと、このシールを洋服に貼られてスタート。たまたま後ろに並んでたフランス人青年26歳と一緒のグループで日本語・英語半々のガイドさん(62歳男性)。このフランス人、日本語を独学で勉強して2年とのことで、かなり上手なのでした。見学解散、という場所に、土産物売り場があったんだけど、時間がなくてチラとも見られず。

観光3日目にして、(日本と同じく)突然暑くなって、ゼーゼー。最後にメトロで空港に行けばほぼICカード残高ゼロだったんだけど、タクシーにしちゃったよ。

というわけで、沖縄に行くのとあんまり変わらない感じで(沖縄はバスでしか移動できない大変さがあった)台湾3泊4日旅が終わったのでした。

 

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2019.05.22

ワープしました

5月22日(水)

 少し更新が滞ってて、舞台の感想が全然書けてません。まあ、そんな場合じゃない、っていうんkは、たいて焦って仕事してるわけですが。で、その後にはポーンと旅に出る、と。

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 トーハクの顔真卿展を見たころに、そうだ台湾の故宮に行こう、という気分になった。なんだかんだで3回目。もの好きだわね。

 翠玉白菜みたいに有名なものばかりじゃなく、意欲的なテーマなんかもあって(大勢が訪れるから出来ることかも)、もうこれで充分……?

いやいや、訪問の直接のきっかけになった「書」をほとんど見ることができなかったのでした。2階が書画メインの展示なんだけど、ちょうど特別展(張大千生誕120年)を大々的に展開してたからのよう。とほほ。

 

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2019.05.16

一日、国立劇場におりました

5月14日(火)  「通し狂言  妹背山婦女庭訓」於・国立劇場 小劇場

第一部(10:30〜)大序・二段目・三段目(太宰館の段)、17列21番

第二部(15:45〜)三段目(妹山背山の段)・四段目、2列21番

10時30分開演、第二部の終演予定時刻は20時53分。これを知った時にはクラクラしたわよ。どうせなら第一部から順番通りに見たかったし、うまく日にちが合わなくて、とりあえずエーイと通しで買ってしまった。まあ結果オーライではあったけど、私にしては無謀な賭けでした。

有名なのは(というか私が知ってるのは)、三段目「妹山背山の段」、四段目「(杉酒屋)道行恋苧環〜」だから、第一部は初めて見るものばかり。大序「大内の段」は98年ぶりの復活上演とのことだし。この第一部を見ることで、「そうか久我之助と雛鳥はここで出会うのね」とか、猟師が仕留めた鹿のこととか、壮大な物語の全体(と細部)が見えて、思いのほか楽しかった。

そもそも私にとってのメインは第二部だったので、そちらは人形を近くで見たい!と思ってて、第一部は2等席でいいや、だった。じっさい2等でも(取れれば3等でも)ストーリー把握には充分。

実はこの「耐久レース」中、少しzzzになっちゃったのが、二段目の「万歳の段」(織太夫)、「芝六忠義の段」(咲太夫)で、一番安心して聞けるところなのに、と少々がっくりきてた。でも、第二部の道行で、ハラハラすると眠るどころじゃない、と実感したので、心地よいzzzも含めてヨシということに。そういえば、以前、住太夫でよくウトウトしてたんだよ。

それはそうと、二段目の最初の「猿沢池の段」が終わってからお昼の25分休憩、そして三段目「太宰館の段」だけで第一部終了という、ちょっと変なタイムスケジュール。二段目が終わった時点で帰ろうと席を立つ人多数で、出入り口付近から「まだ終わりじゃありません」と劇場スタッフが叫んでたよ。

第二部はなんといっても妹山背山。床は上手の背山が千歳太夫と藤太夫(藤蔵・富助)、下手の妹山は呂勢太夫と織太夫(清介・清治、琴の清公)。簑助の遣う雛鳥(後)を見たくて2列目にしたけど、ここじゃ床が見えないから、もう少し後ろが良かったな。でも、字幕がほとんど見えないことで、舞台に集中できる良さもあった。そうそう、玉助の久我之助がとても良かった!  あと、和生が定高、玉男の大判事(いつもながら遣う玉男の顔に存在感ありすぎだけど)。

上で書いたけど、道行では義太夫の声というか曲というかが気になって……。橘姫を語った希太夫が、前日までの呂太夫の代演(金殿の段)で喉を痛めたのか、声が出てなかったな。他の人も、あれ?だったり。ここだけ不満だったなぁ。故に人形に集中できなかった。勘十郎、清十郎、一之輔って、好きな並びなのに。

そしてラスト「金殿の段」。てっきり今日も代演だと思ってたから、希太夫、大丈夫なの?と心配してたら、ちゃんと呂太夫が登場。まずは良かった。そう好きなわけじゃないけど、良かった!と思ったよ。歌舞伎でもお馴染みの場だけど、お三輪ちゃんイジメはどうもスッキリしない。その上、鱶七の勝手な理屈で殺されちゃうんですから。せっかくの勘十郎のお三輪なのにねぇ。

今回の通し観劇、無謀と思ってたのに第二部なんて眠くなるどころでもなくて、我ながらびっくり。観劇気分が上向きかもしれない。

 

 

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2019.05.14

「ベルリン、天使の詩」再見

5月13日(月) 「ベルリン、天使の詩」18:50〜   於・文化村ル シネマ

3月下旬に早稲田松竹で見た映画が、今度は文化村で見られるとは。2週間限定で1日1回上映、18時台なので、わかっていても行けないってことはありがちだけど。映画好きの友人と、「行こうか?」ということになり、ほぼ現地集合現地解散で。個人的には、前回からさほど間をおかずに見られたのがとても良かった。1回では、全然わかってなかった気がするもん。友人はそれこそ何十年ぶり?と言ってたぞ。

 もともとの脚本が、会話じゃなくて詩だからか、ああ!と思える「気になる言葉」がたくさん。なのに、そう思っただけで頭の中を流れていってしまう。シナリオ読みたいな、とか思っちゃった。

天使(決して可愛くはないおじさんたちだが)が、そっと肩に手を置いてくれても、それには気がつかない。彼らは、自ら死のうとしている人を止めることもできない。けれども、そんな存在を感じることができたらいいな、と思う。

前回見た時よりも、ベルリンの壁と、ピーター・フォーク(本人役)の存在感を強く感じた。

そして、天使が「戦勝記念塔」のてっぺんにいる映像が何回か出てきて、ああベルリン!と思ってしまう。初めてベルリンに行った時、何も考えずにホテルを決めて、そこが(西ベルリンだったので)戦勝記念塔やティーアガルテンに行きやすかったんだよね。次に行った時は、いやいやミッテ地区よね(東ベルリン)だったんだけど。3回目があるなら、戦勝記念塔も再訪したいな。

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2019.05.13

週末は岡山

5月10日(金)〜12日(日)

 数年、空き家同然だった実家だけれど、去年、ほんとに住む人を完全に失ってしまった。このまま荒れ果てるのかと思っていたら、隣家の次男くんがリフォームして住んでもいい、ということで契約成立。いよいよ家の中をからっぽにせねば、ということで姉から招集がかかって行ってきた。今までにもかなり片付けてはあったけど、それでも毎日、ゴミ袋の山が出る。片付け=ゴミの分別以外の何物でもない、ということを実感。

 母親はなんでも溜め込んじゃう人で(旅の記録や、ボランティアの会報などなど、きちんと整理した上でとはいえ)、本人にしか価値がないからねぇ……。「こんな物まであった!」と言いつつ、ポイポイ。息子の小3の自由研究(祖母と孫の旅日記)が出てきてビックリしてたら、私の小2の時の押し花ノートまで出てきて、「全く記憶にございません!」。

今だったら、この勢いのまま、自宅のゴチャゴチャもすっきり捨てられそうなんだけどなぁ。

実家は去年の西日本豪雨で大きな被害を受けた真備町と山一つ隔てた辺りなので、浸水はなくてもやはり爪痕は残っている。帰省した時は、災害復旧河川工事があちこちで行われてて、ほんと数十年に一度の災害だったんだなぁと。ま、実家の裏山の墓地も流されたわけですが(でも直前に移転してた)。

そんな中、麦がまもなく収穫の季節。

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麦秋とはよく言ったものね。

日曜日は6時過ぎに岡山駅を出る新幹線に乗った。駅弁は、サワラ寿司&太巻きのセット(ほんとは、たこめしが食べたかったけど売り切れ)。ビール飲んで爆睡……のつもりが、Kindleに8巻まで入ってる「きのう何食べた?」を読んでるうちに東京に着いたのでした。

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2019.05.12

いちらくご、最終回

5月9日(木)   「第8回   いちらくご」19:00〜    於・神田連雀亭

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開口一番(市若・平林)、市楽・やかんなめ、市馬・片棒ーー仲入りーー市楽・お化け長屋

去年の5月から、二ツ目の市楽くんが実力派真打ちを助演に迎えて開いてきた「いちらくご」も、本日が最終回。となれば、それは自身の師匠が出演するのですよ。なんたって彼は惣領弟子なんだから。入門から14年、来春の真打ち昇進も決まって、そこへ 向けてまた新たな会がスタートするとのこと。

市若くんは先月の大阪・繁昌亭でも聞いたけど、彼は笛が吹けるという点で、一門の期待の星。師匠は笛が得意なのに(仕事の少ない二ツ目時代に、笛のおかげで稼げたと聞いたことがある)、今まで弟子たちはみな挫折してたらしい。ちなみにこの日の開演を告げるお囃子は、二番太鼓・市馬、笛・市若、締め太鼓・市楽だったとのこと。そんなあれこれを、まず登場して挨拶やら連絡事項やらを喋る市楽くんが教えてくれた。

というわけで、開口一番は繁昌亭の時と同じ「平林」。リズムよくトントンと。

「やかんなめ」みたいに他愛ない(バカバカしい)はなしを好んでかける市楽くん。まあね、キャラにとても似合ってると思う。持病の癪(歌舞伎ではお馴染み)が薬缶を舐めればおさまる、というのがそもそもバカバカしい。その上、見事なツルツル禿頭が薬缶そっくりだからとそれを舐めたらほんとに治ったなんてねぇぇ……(爆)。持ち味を十分に発揮。

市馬師匠はまず彼が入門した当時の話を。ギャグかと思ってたけど、ほんとに東大目指して勉強してたのかしら。そりゃあ、早大卒業を前に「落語家になる」と言われれば父親は寝込むわよねぇ。(因みに当時の私は、大学生の子どもが落語家になりたいと言ったら、まず授業料返せと言うよ、と思ってた)

そして噺は「片棒」。ちょうど神田祭の直前で、連雀亭周辺も祭り気分が溢れてたからピッタリ。この定員38という小さな会場で聞ける幸せよ!やっぱり声の調子や軽やかさは誰も真似できないね。

仲入り後、自分には怪談ばなしは似合わない、と(要するにニンじゃない、ってことよね)。先日、勉強会でかけた「死神」も、楽しかったです、と言われちゃうらしい。それはそれでいいと思うけど本格的怪談はやらないんだって。「お化け長屋」に幽霊(の話)は出てきても、怪談とは思えないでしょう。気楽に聞けてアハハハで気分も晴れるというもの。

来月は柳家三三さんを迎えて、なんと日本橋教育会館での会で、キャパは一気に5、6倍。がんばれー。

 

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2019.05.10

ゴールデンウィークに帝劇へ

5月5日(日) 「レ・ミゼラブル」17:00〜   於・帝国劇場(2階L列32)

出演/佐藤隆紀(ジャン・バルジャン)、伊礼彼方(ジャベール)、知念里奈(ファンテーヌ)、屋比久知奈(エポニーヌ)、内藤大希(マリウス)、駒田一(テナルディエ)ほか

 とてもとてもお天気の良い連休終盤、とあるサイトでレミゼのB席が当たったので、ウキウキ出かけた。B席で応募できる日が少なかったのに当たってラッキー。そんなにミュージカル見てきてないので、S席など豚に真珠というか、勿体なさすぎるでしょ。仮にSが当たったとしても、それほどいい席が来るとも思えなかったし。

 ついでもあったので、丸ノ内線銀座駅から、日比谷公園を眺めつつ歩いた。というか、ちょっとだけ公園内も散歩。暑かったもので、到着後、ついつい冷えた白ワインをば。これがねー、第1幕でzzzの原因。最近、こんなことが多すぎるぞ。

私、レミゼは見たことがある?と思ってたんだけど、それは間違いでした。たぶん、飛行機で見た映画版の記憶と、キャストの佐藤さん、伊礼さん、知念さんたちを、それぞれ別のミュージカルで見てたからよね……。そうそう、席は2階の最後列だったけど、ほぼど真ん中だし出入りしやすいし、で当たっただけじゃなくラッキーな感じ。

いま改めてチラシのキャスト表を見てるんだけど(ろくに見てもいなかった。この人のこも役を見たい、というのもなかったし)、橋本じゅんがテナルディエの一人だったのねー。

肝心の感想は……なにぶん、ミュージカル慣れしてないから、歌い上げる時はともかく語るような時にちょっと引っかかる時もあったかな。個別に、この子いまイチってのもあった気はするけど、その時だけで終わったかも。そうそう、バリケードを挟んでの攻防で、向こう(政府側)からの声がちょっとボワーッと不快な感じで、却って印象的。あと銃弾の音が立体的なのね(2階の壁にピシッと当たる感じで)。そして、こんな私でも、歌えそうな「民衆の歌」!

 

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2019.05.09

歌舞伎座・昼の部、かぶりつき

5月7日(火)  「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部   11:00〜  (1階1列23番)

「寿曽我対面」松緑(工藤祐経)、梅枝(十郎)、萬太郎(五郎)、右近(大磯の虎)、米吉(化粧坂少将)ほか

「勧進帳」海老蔵(弁慶)、菊之助(義経)、松緑(富樫)、右團次、九團次、廣松、市蔵ほか

「め組の喧嘩」菊五郎(辰五郎)、時蔵(お仲)、雀右衛門(おくら)、歌六(焚出し喜三郎)、左團次(四ツ車大八)、菊之助、彦三郎ほか

う〜〜、久しぶりにかぶりつき。そんなに好きじゃないんだけどな。という思いを強くしたのは、勧進帳。海老蔵を近くで見るものだから、花道から舞台にきた時にまず顔に険があるふうに見えてしまい……。これが予想外に尾を引いちゃった。まあね、決死の関越えなんだから、そうなのかもだけど。その一方、勧進帳を読み上げたあとだったか、決め!のところで、眉毛がピクピクピクと(3回ね)動くのを目撃して、今度は笑いそうになった。だからもう少しボンヤリ見たかったというか。まん前で見た松緑の富樫はきっちりしてて情があって、かなり好き。&品の良い義経だったと思う。

 対面は本当に若いメンバーだよねー。小林朝比奈なんて、誰?と思ったら歌昇だったよ。鷹之資が八幡三郎だったんだけど、顔が大きく(隣が玉太郎だから尚更)、太腿がとても逞しいから、昭和の人っぽい……まさに父親似か。梅枝も、何をやってもソツなくこなす、というイメージ。

「め組の喧嘩」は、見どころが多々あって、とても楽しかった。何ですかね、この、物語にすっと入っていけて浸っていられる、ってのは。倅・又八の亀三郎くんも綺麗なお顔で可愛いし(この年代は人材豊富で、将来が楽しみね。本格的に活躍するまで見てられるんだろうか)。そうそう、相撲チームで亀蔵さんが出演されてるのを知らなくて、わーい、だった。左近くんとの立ち回り(でいいのか?)が、たっぷり。右近くんが、喧嘩の場で勢いよく転がって、おーっ、だったり。こちらは最前列を堪能しましたわ。

 元気な若者を見ながら、そろそろ「達陀」やってほしいな、来年のお水取りシーズンはどう?などと思ったりした。昼の部はこれきりなんだけど、め組、幕見したいくらい。

 

 

 

 

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2019.05.05

おとわやッ!

5月3日(金・祝) 「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部   16:30〜    於・歌舞伎座(3階2列29)

「鶴寿千歳」時蔵、松緑、梅枝、歌昇、萬太郎、左近

「絵本牛若丸」丑之助、菊之助、左團次、吉右衛門、菊五郎ほか

「京鹿子娘道成寺」菊之助、権十郎、歌昇、右近、米吉ほか

「御所五郎蔵」松也(御所五郎蔵)、梅枝(皐月)、右近(逢州)、亀蔵(甲屋与五郎)、彦三郎(星影土右衛門)ほか

 

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↑席に座った状態で撮った。

いよいよ團菊祭の初日がやってきた。ゴールデンウィークは遠出の予定もなかったので、初日を見よう、と。なぜこの席にしたかは、もはや不明。牛若丸ばっかり頭にあって、最初の「鶴寿千歳」には全く気持ちが入ってなかったんだけど、上手の箏曲、下手のお囃子がなんだか新鮮。時蔵、松緑の雌雄の鶴が優雅で鮮やかだった。つい左近くんを目で追っちゃって(いや。、顔ちっちゃい)、ちょっとハラハラも。

待ってました!の初舞台。この幕が開いても浅葱幕だのセリだの、ちょっと気を持たせるじゃない?  わぁぁの熱気に、「うーむ、初日をやはり1階で見るべきだったか」と思わなくもなかったけど、予算の都合上そういうわけにもねぇ……。いつまでもあの「初御目見得」のことも言われるだろうけど、ほんと子どもの成長は早い!(その分こちらは)  セリフも立ち回りもたくさん。両祖父は役名はなんだっていいのよね(吉右衛門=鬼一法眼、菊五郎=鬼次郎)、その特等席で孫をニコニコ見てるんだから、なんて思っちゃった。実際に、ついそのニコニコに目がいっちゃうのよ。

そして息子の初舞台を無事に終えて、次は菊之助の娘道成寺。さっきの弁慶から、綺麗な花子へ、歌舞伎ならではのこの変身(笑)。長谷部浩「菊五郎の色気」に、「歌舞伎座で京鹿子娘道成寺を踊ることには特別の意味がある」という趣旨の文章とともに、戦後に歌舞伎座で踊った役者が列挙されている。その歌舞伎座で、建て替えられて初が菊之助なんだものね(福助さん……)。時間の関係か色々短いバージョンだったけど、心技体、充実の今、踊れる(それを見られる)喜び。

御所五郎蔵は、ほんとに「新しい」時代だなぁ、とつくづく思った。松也くん、喉、大丈夫?  一段と大きくなって歌舞伎座へ、と感慨深い。こうして次の世代がそだっていくんだな、と別の喜びもあった。

ちょうどこの日は「ぴったんこカンカン」に音羽屋ファミリー(と吉右衛門)が出演。菊ちゃんインスタにも紹介されてた。帰宅後、録画を見たんだけど、和史くんの天衣無縫ぶりが可愛い。じじ馬鹿を公言する吉右衛門!

 

 

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2019.05.04

国立小劇場で落語を聞く

5月2日(木・祝)  「市馬落語集」19:00〜    於・国立劇場小劇場(6列30番)

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市馬・かぼちゃ屋、市弥・高砂や、市馬・寝床ーー仲入りーー市馬・淀五郎(6列30番)

  いくつかの会場を経て、今は国立演芸場で開催されてる市馬落語集。今回はスペシャル版らしく、初めて国立小劇場でGWの最中に行われた。その前は、日本橋教育会館で、私はさらに前のお江戸日本橋亭の途中から見てるんだと思う。でも、マクラで来年で入門して40年とおっしゃってたと思うから、その半分も見てないのではある。ずっとコンスタントに聞いてるのでもないし。

 もらったプログラム(写真右)では、まず開口一番が市坊くん。それから二つ目の市弥くんね、ふむふむと思いつつ、ボンヤリ開演を待ってた。そしたら幕が上がって聞こえてきた出囃子は、「吾妻八景」。あらっ?  特にプログラムと変わったことなどは喋らず(いかにも市馬師匠らしい)、この小劇場での(TBS落語研究会の前座をやってた)思い出などを。

 1席目は毎度おなじみ与太郎登場で「かぼちゃ屋」。今の時期だからか、噺の中ではそれほど暑さは強調されず。でも愛すべきキャラの与太郎と、間抜けな彼を放っておけない周囲の様子に、素直にほのぼの。

紀伊國屋寄席に続いての市弥くん。高座に上がるなり、「ずいぶん達者な前座で」などと言うものだから、師匠が長ぼうきを持って「コラァ!」と現れるというオマケ付き。本気でびっくりしてたように見えたけど、さて。落語「高砂や」は今日の雰囲気にぴったりだし、明るく楽しい。

2席目の「寝床」は、市馬師匠に持ち味が遺憾なく発揮されてた、というところ。お長屋の衆が義太夫を聞きに来られないという理由を旦那に説明する「しげぞう」ほか、いくらでもくどくできそうなのに、そうはしない。そういうところで笑いを取るんじゃなくて、あくまで旦那の様子を描きながら、聞いて想像して……なんだよね。そうだ、出囃子は「野崎」。

仲入りの後、黒紋付、羽織で登場する師匠を見てると、「あっ、歌舞伎の噺かな」と自然に浮かんだ。他ならぬ国立劇場で、という縁もあるかしら。ちょうど文楽劇場で4段目まで見たところだったしね。引き込まれて、いい感じに集中できました。ほんとに、確固たる市馬落語を提示された感。終演して時間を見たら、9時半近くて驚いたよ。

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2019.05.02

浪曲「熱海殺人事件」

5月1日(水)  「奈々福版  熱海殺人事件」19:00〜    於・紀伊國屋ホール

出演/玉川奈々福、沢村豊子   ゲスト/柳家喬太郎  (F列6番)

あいさつ(奈々福)、喬太郎・カマ手本忠臣蔵ーー仲入りーー奈々福「熱海殺人事件」

平成の終わりと、令和の初め、2日続けて紀伊國屋ホールで落語を聞くことになるとはね……って、全然、気がついてなかったんだけども。この会、そもそもは奈々福さんが喬太郎さんをゲストに続けている「喬太郎アニさんをうならせたい」からのスピンオフというところ。去年の3月、奈々福さんが「熱海殺人事件」を作ってかけたんだけど、せっかく作ったのに時間が短すぎて「完全版をやりたい」ということに。そこから、では、つかこうへい「熱海殺人事件」の紀伊國屋ホールで、と、とんとんと話が進んで、劇場の空いてる日で5月1日になったんですと。……などということを、まず登場した奈々福さんがあいさつとして語ったのでした。

奈々福さんが上手に引っ込んだあと、出囃子が鳴って、喬太郎さん登場。「早くに完売になったのに、前の2席が空いてるんですよねー」と最前列?の空席を気にして、仲入のあと風間杜夫と平田満が座ってたりして、などと。浪曲ファン、熱海殺人事件ファン、落語ファンの混ざり具合をはかってたのかも。

「他人の会は楽ですよ。あとは奈々福がなんとかする」などと笑わせながら、あらら「カマ手本忠臣蔵」ですか。まあね、ここで古典はないとは思うものの、初めて聞く人は驚くんじゃないかしら。噺家を四十七士に見立てると、というのは、ほぼ記憶の通り、だったかな。高師直はとうぜんこの人でしょう、と談志の仕草などをじっくり真似する。喋らないんだけど、顔まで似てくるみたい。大受けでした。「カマ手本」を初めて聞いたのは三鷹だったかな。よくこんな噺作るよね!

さて「熱海殺人事件」。初っ端の部分は当然、聞いているわけだけど、実のところそんなに覚えてない。落語などのように、地で語る部分と、うなるパートとが綺麗に組み合わさってるのよね。照明も駆使。でも、全く知らない人(も来てたよね)は、ストーリー的にはわけわからないと思う。そして、後半、またしてもモウロウとしちゃいました。私自身も、90年代以降、いろんなバージョンを見てるから記憶を掘り起こそうとして失敗したようでもある。

で、終わった⁉︎と思ったあと、場内が暗くなり、舞台上の物が片付けられ(金魚模様のテーブルかけも白布で隠された)、そして「白鳥の湖」の曲とともに、客席通路から花束を持ったタキシード?の喬太郎さん登場。やんややんや。これねー、席が昨日のJ列12だったら、登場の瞬間からよく見えたと思うけど、前の方だったから、何が起きてるのかパッとわからなかった。ゆっくり通路を歩いて(私は通路脇の席で、かなりのアイメイクを間近で見ちゃった)、舞台上へ。驚いて倒れふしてる奈々福さんを、この花束(菊の花だよ!)で彼女を打擲して、煙草の火をつけさせ、去っていく……。そして、ほんとにおしまい。この時、他のものと同じように、椅子に座ったまま包まれてた三味線の豊子師匠が無事に現れたのでした。全く、面白いこと考えるわね!

 

 

 

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2019.05.01

紀伊國屋寄席!

4月30日(火・祝) 「第652回  紀伊國屋寄席」18:30〜    於・紀伊國屋ホール

開口一番(一猿・旅行日記)、市弥・のめる、彦丸・越後屋角兵衛、一之輔・粗忽の釘ーー仲入ーー王楽・不孝者、市馬・大工調べ(J列12)

 

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10連休中、4日連続で落語だ歌舞伎座だ、と夜の部の予定を入れてしまった。今日はそのスタート日!  といっても、新宿に行くだけではつまらないので、雨だから美術館も少しは空いてるだろうと、トーハクで東寺展を見てから新宿へ。

開口一番は名乗らなかったしネタもよくわからなかったので、後からちょっと探してみた。あ、そもそも、18時30分開演というのは、プログラムに載ってる市弥くんが上がる時間で、前座さんはその10分ほど前に。そういえばそうだったっけ、と。「旅行日記」新作っぽいんだけど、そんなことはないのかなぁ。

市弥くんの高座、やっぱり明るさが前面に。スタートはこれくらいでちょういい、というところ。次の彦丸さん「越後屋角兵衛」は全く初めて聞いた噺。かける人があまりいないらしいのと、くだらないっちゃくだらない噺だから、とのことで……確かにそうかも。途中、睡魔に襲われて頭がガクッとなったりしてたと思う。なのに、妙にこの噺のおかみさんの吹く笛のピッピキピッピッピーィ(と聞こえる)が、未だに耳についてるわよ。なんか、ご本人のキャラと噺がとてもよく合ってるふうに思えた。

問題(笑)は一之輔さんかな。いや、さすがに二十何人抜きの真打だし、チケットがよく売れる人気者だけのことはある面白さ。爆笑しましたよ。でも、そう好きじゃない。ちょうど、文楽三味線の藤蔵さんに感じるのと似たような印象なんだけどな。こんなこと書いても伝わらないね。

王楽さんはテレビなどで見かけたことはあるけど、落語を聞くのは初めて。そういえば、今日の彦丸、一之輔、王楽は、同期(=同じ時に入門)とのこと。「同期会にゲストを呼んだみたい」とは、一之輔さんが言ったんだったかな。風貌もあいまって、女性がうまいと思ったな。

今日の市馬師匠は湯呑みナシ。会場のせいかしらん?マクラもそこそこに棟梁が与太の家にやってきて、話の始まり〜。人物がくっきり描き分けられて心地よい。棟梁の啖呵って、こんなもんだったかな、などと思ってるうちに「大工調べの序でございました」でオシマイ。少し物足りなさが残ったなー。

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