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2019.05.16

一日、国立劇場におりました

5月14日(火)  「通し狂言  妹背山婦女庭訓」於・国立劇場 小劇場

第一部(10:30〜)大序・二段目・三段目(太宰館の段)、17列21番

第二部(15:45〜)三段目(妹山背山の段)・四段目、2列21番

10時30分開演、第二部の終演予定時刻は20時53分。これを知った時にはクラクラしたわよ。どうせなら第一部から順番通りに見たかったし、うまく日にちが合わなくて、とりあえずエーイと通しで買ってしまった。まあ結果オーライではあったけど、私にしては無謀な賭けでした。

有名なのは(というか私が知ってるのは)、三段目「妹山背山の段」、四段目「(杉酒屋)道行恋苧環〜」だから、第一部は初めて見るものばかり。大序「大内の段」は98年ぶりの復活上演とのことだし。この第一部を見ることで、「そうか久我之助と雛鳥はここで出会うのね」とか、猟師が仕留めた鹿のこととか、壮大な物語の全体(と細部)が見えて、思いのほか楽しかった。

そもそも私にとってのメインは第二部だったので、そちらは人形を近くで見たい!と思ってて、第一部は2等席でいいや、だった。じっさい2等でも(取れれば3等でも)ストーリー把握には充分。

実はこの「耐久レース」中、少しzzzになっちゃったのが、二段目の「万歳の段」(織太夫)、「芝六忠義の段」(咲太夫)で、一番安心して聞けるところなのに、と少々がっくりきてた。でも、第二部の道行で、ハラハラすると眠るどころじゃない、と実感したので、心地よいzzzも含めてヨシということに。そういえば、以前、住太夫でよくウトウトしてたんだよ。

それはそうと、二段目の最初の「猿沢池の段」が終わってからお昼の25分休憩、そして三段目「太宰館の段」だけで第一部終了という、ちょっと変なタイムスケジュール。二段目が終わった時点で帰ろうと席を立つ人多数で、出入り口付近から「まだ終わりじゃありません」と劇場スタッフが叫んでたよ。

第二部はなんといっても妹山背山。床は上手の背山が千歳太夫と藤太夫(藤蔵・富助)、下手の妹山は呂勢太夫と織太夫(清介・清治、琴の清公)。簑助の遣う雛鳥(後)を見たくて2列目にしたけど、ここじゃ床が見えないから、もう少し後ろが良かったな。でも、字幕がほとんど見えないことで、舞台に集中できる良さもあった。そうそう、玉助の久我之助がとても良かった!  あと、和生が定高、玉男の大判事(いつもながら遣う玉男の顔に存在感ありすぎだけど)。

上で書いたけど、道行では義太夫の声というか曲というかが気になって……。橘姫を語った希太夫が、前日までの呂太夫の代演(金殿の段)で喉を痛めたのか、声が出てなかったな。他の人も、あれ?だったり。ここだけ不満だったなぁ。故に人形に集中できなかった。勘十郎、清十郎、一之輔って、好きな並びなのに。

そしてラスト「金殿の段」。てっきり今日も代演だと思ってたから、希太夫、大丈夫なの?と心配してたら、ちゃんと呂太夫が登場。まずは良かった。そう好きなわけじゃないけど、良かった!と思ったよ。歌舞伎でもお馴染みの場だけど、お三輪ちゃんイジメはどうもスッキリしない。その上、鱶七の勝手な理屈で殺されちゃうんですから。せっかくの勘十郎のお三輪なのにねぇ。

今回の通し観劇、無謀と思ってたのに第二部なんて眠くなるどころでもなくて、我ながらびっくり。観劇気分が上向きかもしれない。

 

 

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コメント

私も通しなんですが、もつかどうか不安でいっぱいです(笑)
途中で寝るのは想定内ですよ、じゃないと最後まで行きつけないと思いますです。どこで寝るかが問題!
代演について、何処かの誰か、その道の専門家が、本来の代演を任せる方向性と異なるとかなんとかつぶやいてるのを見ましたっけ。

投稿: 猫並 | 2019.05.18 00:43

猫並さま

いやー、このところ、寝ちゃったよ、ということが多くて、なんか弱気になってたんですよね。それからいけば、この文楽は私にしては上出来でした。
代演の人選は、やりくりがつかない、というほかに何かあったんですかね。不思議。ともあれ、千穐楽までみなさんご無事で。

投稿: きびだんご | 2019.05.18 23:23

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