« 2019年5月 | トップページ | 2019年7月 »

2019年6月

2019.06.30

おけぴ観劇会deエリザベート

6月29日(土)  「エリザベート」17:00〜   於・帝国劇場

脚本・歌詞/ミヒャエル・クンツ    音楽・編曲/シルヴェスター・リーヴァイ    演出・訳詞/小池修一郎   出演/古川雄大(トート)、愛希れいか(エリザベート)、成河(ルキーニ)、田代万里生(ヨーゼフ)、香寿たつき(ゾフィー)、ルドルフ(京本大我)ほか

 

893e6fe6b612451ba840feec52d391ee

 時々チケットを売ったり買ったりしている「おけぴ」、いつのまにか会員になって10年以上たってて驚いた。その間にだんだん規模が大きくなって、こんな人気ミュージカルの貸切公演まで開くようになったんだわねぇ。これまでも観劇会はあったけど、ミュージカルなので応募はしてこなかった。……が、エリザベートですもんね。ダメ元で応募したら運よく当たって、D列などという席がもらえましたです。

エリザベートは、4年前に松也くんがルキーニをやった時、一度だけ見たことがある(トートは井上芳雄)。いまその時のキャストを見てびっくり。古川くんがルドルフだったんだ!

前回のかすかな記憶とも比べて……なんといっても、エリザベートの歌が安心して聞けたのは大きい(えっ⁉︎)。ミュージカルなんだから、とにかく歌はゆったり聴きたいよ。そして、成河ルキーニの自在ぶりには感嘆。やっぱり凄い役者だわ。彼は私にとっては、上手だけどちょい苦手、という位置にいるんだけど、考えを改めようかな。

皇帝ヨーゼフとエリザベートが、出会って結婚し、年を経て(心がすれ違って)いく、そのありようがよくわかったのも良かった。

古川雄大、京本大我、美しさの方向が同じですかしら(笑)。あ、ちょっと待って、古川くんて菊ちゃんの出演した「下町ロケット」で、作業服(農協だっけ)の意地悪な青年やってたよね。うーむ、同一人物とは思えない。

ここまできたら、ぜひ花總まりのエリザベートも見てみたい、と、井上ー花總の日にA席を(やはりおけぴ観劇会で)確保してるので、それも楽しみ。あ、今更「沼」に落っこちないようにしないとね。

 

| | コメント (2)

2019.06.24

キネマと恋人✖️→ビューティフルワールド

もともと、世田谷パブリックシアター「キネマと恋人」の21日マチネに行く予定ではあった。実はこれ、チケ取りに失敗してたんだなー。せっかく世田谷の会員なのに、先行抽選に申し込むのを忘れちゃって、(自分に対する)腹立ち紛れに、一般発売前にカンフェティの先行で購入。そしたらS席とはいいながら、2階3列(最後列)が来ちゃってグッタリ。で、そんなに焦らずともとれたなー、というありがちな展開。

 でも勿論、見る予定だったんだけど、諸々の事情で直前にダメになっちゃって、オケピで手渡し売買が成立。下高井戸駅などというローカルな場所で受け渡し致しました。

 その代わり、たまたまモダンスイマーズ「ビューティフルワールド」22日ソワレが追加公演となったのを、運良く買うことができたので、こちらに行ったのでした。劇団の20周年記念公演だったのよね。

 この2作は、どちらも23日が千秋楽。そう、23日を観劇に使えれば、まだ「キネマと恋人」もなんとかなったかな、と思うんだけど(結構、譲渡チケットは出てた)、そうもいかず。23日は前々からの予定通り、友人たちとシネマ歌舞伎を見たのでした。

 そんなこんなの週末。感想はまた……いずれ……。

*そうだ。22日は「野村万作米寿記念狂言会」だったけど、よいやよいやの抽選に外れちゃって、ダメでした。外れたのは、裕基くんの靱猿デビュー以来だったかも。外れた人は、秋の会には優先してくれるらしいけども。

| | コメント (0)

2019.06.20

名画ミステリー?

6月19日(水)  映画「ヒトラーvs.ピカソ    奪われた名画のゆくえ」於・アップリンク吉祥寺

案内人(ナレーション)/トニ・セルヴィッロ   監督/クラウディオポリ    原案・脚本/ディディ・ニョッキ  (2018年、伊・仏・独合作、97分)

ナチスによる美術品強奪とその発見・返還を描いた映画。……といえば、すでに「黄金のアデーレ」や「ミケランジェロ・プロジェクト」があるけれど、こちらはノンフィクション。美術史家や元の所有者一族らへのインタビューと、1930年代、40年代の実写フィルムを組み合わせて、「どのようにコレクションは奪われたか」「画商らの動向」「後に発見されるいきさつ」「元の所有者が取り戻す為の戦い(vs.国家)」などが描かれる。

奪略された芸術品の総数は、約60万点で、今もなお10万点が行方不明とは。

実写フィルムの中では、かなりゲーリングが印象的。今までそんなに気をつけて見てなかったよ。太っちょでおしゃれで貴族趣味な彼(確か化粧もしていたらしい)が、美術品収集にのめり込むんだよね。有名なフェルメールの贋作家メーフェレンも、ここに登場。

私にとっては図らずも「黄金のアデーレ」「ミケランジェロ・プロジェクト」を補完するような映画だった。特に、モニュメンツ・メンという言葉が出てきた時、おお!だった。連合軍の、美術史専門家チーム、モニュメンツ・メンのことは、「ミケランジェロ・プロジェクト」で初めて知ったので。

*コレクターの銀行家一族グートマン夫妻が送られた強制収容所が、たまたま去年私が行ったテレジンの収容所だった。読みが「テレージエンシュタット」なので、?と思ってたけど、映し出される景色(六芒星のモニュメントやお墓)に、あれ‼︎となった。

| | コメント (0)

2019.06.19

ロシア・アヴァンギャルド建築

6月18日(火)  「機械と音楽」14:00〜    於・吉祥寺シアター(B列3番)

(serial namber02)

作・演出・衣裳プラン・宣伝美術/詩森ろば   出演/田島亮(イヴァン・レオニドフ)、三浦透子(エレーナ・友人)、田中穂先(ニコライ・友人)、浅野雅博(コンスタンチン・メーリニコフ)、青山勝(アレクサンドル・ヴェスニン)、酒巻誉洋(モイセイ・ギンスブルグ)、大石継太(オシープ・ブリーク)、 熊坂理恵子(ニーナ・妻)、きなり(オリガ・幼馴染)

 このところ少し気になる存在の劇作家・演出家、詩森ろばの主宰するserial namber(風琴工房改メ)の公演。カンフェティの当日引換券で行ったら、2列目のサイド席。たしかに少し見えづらいけど、この劇場ならどこでもOK(ちょっと安かったことだしね)。

 ロシアの建築家の話、というくらいしか知らず。人名の予習くらいした方がいいかも、とは思ったものの、どっちみち頭に入んないよねー、というわけで、いつものように「何も知りませんです」状態で席についた。

時は1917年のロシア革命から、レーニンを経てスターリンの時代、第二次大戦前後まで。舞台の後方に、年とか言葉の説明、建物の画像などが少し映し出されたりする。舞台上は、大きな球体の上半分の枠組み、左右からの階段、大きな机、くらい。半分の球は、主人公であるイヴァンのとても注目を浴びた設計(卒業制作)の一部かなー(卒業制作全体の模型は出てくる)。

 主人公イヴァンは、地方の貧しい家の出身だけれど、革命のゆえに、学校で学ぶことができるようになった。そもそもは美術を専攻していたけれど、才能を見込まれて建築へ。そう、溢れんばかりの才能と、若さゆえの尊大さで、現実はなかなか厳しいものがある。けれど、当時の建築における「構成主義」を先生・先輩・友人たちとともに引っ張っていき……そして敗れ去る20年ほど、というところ。

 研究室の友人エレーナの崇拝する人、アヴァンギャルドの象徴として、詩人マヤコフスキーの名前が出たり、盛りだくさんで、頭がフル回転してた。休憩ナシ140分ほど、楽しく刺激的な時間だったけど、時に追いつけなかったかも。そんな中、知的で勝気なエレーナと、あらゆる物事を数字で計算するようなニコライという友人の存在が、頼もしかった。かっちり役がつかめてるのと風貌とが相まって、目が離せなかったよ。田島亮も熱演。

と同時に、私が見に行った契機の一つ、浅野雅博、大石継太の二人も、それぞれに、シニカルだったり、得体の知れなさだったりを醸し出して、素敵でした。

単純に、知ることは楽しいし、そこから考えることもまた、と思いつつ、まんぞく!な午後でした。

| | コメント (0)

2019.06.18

歌舞伎座で「三谷かぶき」

6月15日(土)  「六月大歌舞伎」夜の部  16:30〜  (3階3列28)

「月光露針路日本(つきあかり めざす ふるさと)   風雲児たち」原作/みなもと太郎   作・演出/三谷幸喜    出演/幸四郎(大黒屋光太夫)、猿之助(庄蔵/エカテリーナ)、愛之助(新蔵)、松也(口上)/八嶋智人(ラックスマン父子)、染五郎(磯吉)、白鸚(三五郎/ポチョムキン)ほか

 これを書くために、初めて外題の読み方を確認した、というか意識した。

 松也くんの「口上」が変わってるというのは、チラと耳にに入ってたんだけど、いやはや。びっくり。これは知らないでドーンと出会ってよかった。松也くんのカンの良さが生きてるし。ただ、この先制パンチ、なきゃないで特に困らないよねぇ……。

船上のシーンでは、誰が誰やらよくわからない人が多くて。大向こうの声もそれほどかからなかったし。なので、(今月、再見はしないので)テレビでやってくれたら、じっくり見たいな。

印象に残るのは、やっぱり……染五郎くんかなぁ。磯吉の成長物語、という部分もあるよね。いっぱい笑ったけど、今になってさてどうだったのか、と思うと、そんなに書くこともないような。「面白かった」のは確かなのにね。あー、竹本の使い方はそんなに好きじゃない。

 

| | コメント (2)

三谷かぶきでグッズ買ってきた

6月15日(土)  「六月大歌舞伎」夜の部

0d325184b62745e5822f82877cd5656d

↑珍しくグッズを複数購入。手ぬぐい、クリアファイル、付箋。

昨夜、何回も感想を書きかけたのに、写真はアップできないし、その上、下書き保存もできてなかった。がっくりしたので、とりあえず無事にアップできた写真のみ。

| | コメント (0)

2019.06.16

日本橋界隈で、新派→落語(落語編)

6月14日(金)  「柳亭市楽  披露目の支度  其之壱」19:00〜   於・日本橋社会教育会館

市坊・真田小僧、市楽・粗忽の使者、三三・締め込みーー仲入りーー市楽・景清

190e1fcc6b434a1cb150f709cd9caaf8

(三越前から人形町。乗換案内を見たら、無料の巡回バス?が走ってるみたいで惹かれたんだけど、バス停もよくわかんないし、半蔵門線で一駅、水天宮前まで乗った)

 市馬師匠の一番弟子、市楽くんは、来年3月の真打昇進が決まって、そこに向けての会を積極的に展開中。披露目の支度も今のところ第3回(11月)まで、日程は決まっている。

 しょっぱなの挨拶では、昇進内定の報告やら、会の今後の予定やら、昇進に際して名前が変わること(新しい名前はまだナイショ)などに関してのあれこれを。新しい名前は、柳亭でも柳家でもないんですって! しいていえば、五街道雲助一門の弟子の名前のような感じ(桃月庵白酒とか隅田川馬石とかだけど?)で展開したい……予想もつかないなぁ。

 市坊くんの「真田小僧」は、なかなか達者。実はこれは市楽くんが教えたそう(仲入り後のマクラで)。そっか、真打じゃなくても教えることはできるのか。

1席目の「粗忽の使者」は、やはり得意なネタを持ってきた、というところかしら。彼の明るいキャラクターが噺によく合ってる。彼の前座時代や、二つ目の初期の高座を知っているだけに、上手になったなぁと、つくづく思う。ま、もうすぐ真打なんだから、そうじゃないと困るけれども。

 お久しぶりに聞く三三さん。市楽くんがほとんど「兄弟子」のように慕う噺家なので、この会のトップバッターも当然、ですね。マクラでの「市楽いじり」も楽しかった。彼の改名に触れて、「今日のアンケートに、これ!と思う予想名前を書いて出して!   次回9月の会の発表の時に、当たっててしかもその場にいた人には、わたしからプレゼントを」とのこと。あれ?賞品は小三治の手拭いだったっけ。忘れた。「締め込み」はさすがの面白さ。こういうなんてことない噺を大げさに演じるのでもなく爆笑させるんだもんね。……というあたりに、やはり市馬師匠との共通点を感じる。

2席めの「景清」はネタ出しされてたもの。これ、ネタ出ししてて目の見えない客が来たら……やっぱりやるんでしょうねぇ。歌舞伎や狂言にも、目の見えない登場人物は多いなぁと、今さらながら。演者によってサゲがいろいろあるらしいけれど(他の人でも聞いてみたい)、あくまで軽くスッキリなのが、いい感じ。

実はひょんなきっかけから、市楽くんが敬愛する作家さん(私の友人が担当編集者)が見に来ていて、女性(主人公の女房など)の声を作りすぎない品の良さを、感想で言ってらした。先生がすっごく好きなのは、全く違うタイプの噺家だけど、でもよろしくね。

終演後は、女3人、人形町にいてまっすぐは帰れないよね、と目についた居酒屋へ。スタートが9時過ぎてたから、なんだかんだで帰宅は午前サマでありました。あー、楽しい一日だったなー。

| | コメント (0)

2019.06.15

日本橋界隈で、新派→落語 (新派編)

6月14日(金)  「夜の蝶」15:00〜     於・三越劇場

(六月花形新派公演)1階12列8

作/川口松太郎   脚色・演出/成瀬芳一    出演/河合雪之丞(葉子)、篠井英介(お菊)、喜多村緑郎(白沢一郎)、瀬戸摩純(お景)、山村紅葉(お春)ほか

 篠井英介ファンとしては見ずばなるまい、とは思っていたものの、ちょっとお高いので安いチケットを待ってた。それでファンと言えるのか⁉︎   ま、そこは追及しないでね。

「夜の蝶」という言葉だけは知っているけれど……原作は川口松太郎だったのか、と、まぁ全く知識なし。チラシの写真の、女形対決・雪之丞vs.英介が、そのまんま、銀座の女vs.京都の舞妓上がりで銀座に進出した女、ということだったのね。銀座の店が舞台だから、この三越劇場のゴージャスな雰囲気はぴったり。

2幕構成で、第1幕45分、休憩20分、第2幕75分。これねー、第1幕が終わって「えっ、まだ45分しか経ってなかったのか」と思ったわよ。どうしても説明っぽい台詞になっちゃうし、テレビの2時間ドラマですか、みたいな展開と音楽に、ちょっと……だったし。女形2人も、役柄的にまだ探り探り、という前半。でも、満を持して登場(笑)した緑郎のかっこよさ!   いやー、絵になるわね、立ってるだけなのに。

 第2幕は話も面白く転がっていって、やれやれ。あっと驚く「運命の糸」に、ロミジュリですか、と思ったり。ま、丸く収まるあたりが時代なんですかね、とも。時代といえば、これって昭和30年代だったかな、いかにもな設定にそんな目配りが利いてた感じ。二人の銀座のマダムは、タイプが全く違う点で、うまくいってたと思う。銀座の皆さんの着物やドレスも楽しかった。踊りもあったし。そうそう、新派のベテラン、伊藤みどり、田口守らの存在感も光ってたなー。

| | コメント (0)

2019.06.08

お別れ会

6月8日(土)

 2月27日に94歳で逝去された、かな書道の小山やす子先生のお別れ会が、ホテルオークラ、アスコットホールにて行われました。

23ef049c23384083ab8045317905f65a

 参列者は白いカーネーションを献花して、あとは立食で飲み物などを。特に挨拶などもなかったので、ちょっと拍子抜け。お別れ会は書道団体と、先生の主宰された玉青会によるものでした。華やかな先生らしいしつらい。会場の一画には写真パネルが10点ほど並べられていて、芸術院賞の時だか、先代の芝翫丈らと並んだものも。

 玉青会は存続するのだけれど、やめられた方も結構いらして、さてこれからどうなる。どうする。とりあえず「集団指導体制」(笑)の下、私は今までと同じ月曜日に、文京区のお稽古場に移ることになった。ま、目下はそんなことには目もくれず、仕事しないと、なんだけども。

| | コメント (0)

2019.06.07

吉祥寺アップリンクに初見参

6月5日(水)

 吉祥寺パルコの地下、本屋さん(パルコブックセンターだったかリブロだったか)がなくなったと思ったら、ミニシアターができた。それが吉祥寺アップリンクで、5スクリーンある。おお!と思いつつ、時間がたってしまってて、やっと行ってきた。

 見たのは「スクリーン5」で、ドイツの「希望の灯り」。ここ、吉祥寺アップリンクの中で一番小さくて、29席。前日の夜に、残り4席くらいだったのでネットで購入。当日は満席になってた。さっき、ホームページを見たら、一番大きいところで98席でした。

ここに行ったら、クラフトコーラを飲まなくては、と思ってたのよね(三鷹のクラフトビールもあるけれど)。このコーラ、以前たまたま見た「サラメシ」でランチを紹介されてた若者が作って卸してるもの。ふだんコーラなんてほとんど飲まないんだけど(そもそも冷たいのを飲まない)、刺激が少なくて美味しかった。ま、私には甘かったかな。

 映画の感想はまた書ける時があるかしら。東西ドイツの統一後、まもなくの、旧東側。巨大なスーパーで働く人々の、あまり展望の見えない現実と、ちいさな優しさと絶望……。寡黙な主人公の青年が、なかなか良かった。

 吉祥寺は行きやすいから、また機会があれば、と思うけど、上映スケジュールの把握がなかなか大変。明日からは「主戦場」が拡大上映らしい。

 

 

 

 

| | コメント (0)

2019.06.06

SF舞台なんだけど

6月4日(火)  「獣の柱」19:00〜   於・シアタートラム(E列8)

(イキウメ公演)

作・演出/前川知大   出演/浜田信也(二階堂望/二階堂望)、安井順平(山田輝夫)、盛隆二(有馬賢一郎)、森下創(時枝悟)、大窪人衛(時枝次郎/山田和夫)、村川絵梨(二階堂桜)、松岡依都美(堀田蘭)、薬丸翔(島忠/島忠)、東野絢香(益子真知子/神崎恵)、市川しんぺー(佐久間一郎)/大道寺修) *2001年/2051年の配役

 

Ed5296756d9448918b58c578c1778a35

 最近は、公演があれば見に行きたいと思ってる劇団の一つ、イキウメ。近未来とかSFとか、わりと苦手な部類のはずなのに、とても面白いんだなー。今は劇団の俳優は男性5人だけど、それぞれに個性的で、その個性がうまく生かされた役なんだよね。で、客演の方達も、しっかりその中に溶け込んで、みんな上手いと思うんだなー。今回で言えば、若手の薬丸翔、東野絢香の2人は全く初めて見たと思うんだけど、すっごく印象づけられた。市川しんぺーなんて、いかがわしさmaxだしさ。それが不気味にいい味出してたり。

 ま、何よりも、いつも知的な役の浜田信也が素敵だと思うのね。テレビよりも絶対に舞台でカッコいい役者。他のイキウメンもそれぞれの「役どころ」が確立してるというか。

2001年と2051年の世界が交錯したりするんだけど(巨大な柱が人口密度の大きな日本の都市に、天から降ってくる前と最中と後の世界)、ディテールがちゃんとしてて、いつのまにかその物語世界に入っていっちゃうんだなー。

 舞台装置などは基本同じで、出演者がテーブルを動かしたりはするけれど、ほとんど同じ。なので、時に、同時に存在している人が片やソックスで片や靴履いてる、というのが気になったりしたけれども。

観客に男性が多いのも、この劇団の特徴かも。次回は何を見せてくれるのか、今から楽しみです。

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

2019.06.04

「ケンジ」じゃなくて……

6月3日(月)  「化粧二題」19:00〜   於・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA(16列3番)

(こまつ座  第128回公演)

作/井上ひさし    演出/鵜山仁   出演/内野聖陽、有森也実

 ずいぶん早くにカンフェティでちょっとお安く購入してた。あんまり前に買いすぎてて、劇場に着いてから、初日だったのか‼︎でした。つまりは、まあ見るか、くらいだったってこと。でも、今季話題のドラマ「きのう何食べた?」は毎週見てて(原作本も8巻まで持ってる)、美容師のケンジ役の内野さんには毎度感心してるのよね。

36794cfa83f6484193394d8deb5168ee

お花が溢れてた(これは私が撮ったのではなくて拾った画像)。

さて、井上ひさしの一人芝居「化粧」といえば、渡辺美佐子で有名だけど、私は一度も見たことがない。今回はそれではなくて、同じ大衆演劇の楽屋での一人芝居×2本。まずは、女座長・五月洋子(息子を捨てた過去がある)。出し物は「伊三郎別れ旅」ほか(大衆演劇だから、最後は歌謡ショー、と言ってる)。その幕が開くまでの楽屋。……なんだけど、途中ちょっとzzzだったので、あまり何も言えませんです。イメージする女座長より、線は細いよねぇ。というか、若いのかも。

暗転ののち、今度は巷にジングルベルが流れる楽屋で、座長は市川辰三。出し物が「瞼の土俵入り」ってのがちょっと笑える。こちらも、女座長と同じく、化粧の下地から始めて、相撲取りの役なので肉襦袢と褌がセットになったような肌着?をつけ、黒紋付、袴、羽織、ちょんまげ鬘と、喋りながらつけていく。帯の時にちょっと手間取った(マジックテープだけど逆にしててやり直し)のが、初日っぽい。こちらは親に捨てられてキリスト教の施設で育った過去がある。支度をしているその楽屋へ、施設の外国人牧師が訪ねてきての会話が、内野さんの一人二役。ほかの登場人物は、相手に対する答えだけで進んでいくんだけど、牧師さんはいわゆる外国人の喋る日本語全開。落語かい⁉︎?ってところも。いやー、内野さんの芸達者ぶりが、いかんなく発揮されてました。

 二つの「化粧」。別に親子関係ということではなくて、それぞれ別の、らしい。そういえば、市川辰三の舞台の方では、のっけに「喝采」(ちあきなおみ)が印象的に流れてたり、他にもそういう曲がたくさん聞こえた。

 

 

 

 

| | コメント (0)

2019.06.03

團菊祭、夜の部を振り返る

 先月の歌舞伎座、昼の部は1回だけど、夜の部は3回見ちゃった。3日(初日)、3階2列から。19日は1階8列、そして千穐楽の27日は3階8列から(この時は最初の「鶴寿千歳」には間に合わずパス)。

928a01b51549436fb5106e5c5f3be827 61b738ca7948464588c8ca6b0192e01a

 初日はやっぱり独特の雰囲気があるわね。まして、丑之助の襲名・初舞台となれば、尚更。この丑之助くん、初日は「よく頑張った!」ではあるものの、ちょっと足もじもじな時とかもあったのよね。それが見るごとに良くなって、見得も堂々として、感心しました。声も大きくはっきり届いた。何より25日間、毎日、というのがすごいなー。その中で成長していくんだものね。親の苦労もいかばかりか……。キチンとやらせたい/嫌いにさせてはいけない、というのがあると思うけど、そのあたり長年のノウハウがあるんでしょうか。

 そしてデレデレじいちゃんは、ずっと変わりませんでしたね。孫の存在が元気の素でもあると思うから、これからもますます若々しくご活躍を!

「京鹿子娘道成寺」は、ほんとさっき弁慶やってた人が、という落差に、毎回新鮮な驚きを感じてた。いろいろ短めバージョンっではあったけれど、見応えがあってよかったなー。所化さんたちもうんと若返って、楽しかった。千穐楽の舞尽くしは左近くん。一生懸命さと、それを応援する周りのお兄さん所化の相槌は感動的だったなー。……にしても、左近くん、3階から見ても、近くで見ても「顔ちっちゃ」。

「御所五郎蔵」の松也くんも、見るたびに良くなっていった印象。初日はやっぱり力んでたのかな。彦三郎さんは、声も台詞もいいんだけど、それがアダとなってサラサラ、という感もあったかな。それにしても、いつのまにかすっかり若返ってる菊五郎劇団、というのを見せつけられたような夜の部でした。

 

| | コメント (0)

2019.06.02

カトケンワールド

5月18日(土) 「Taking Sides   それぞれの旋律」14:00〜    於・本多劇場

(加藤健一事務所 vol.105)

作/ロナルド・ハーウッド    訳/小田島恒志、小田島則子    演出/鵜山仁    出演/加藤健一(アーノルド少佐)、今井朋彦(ローデ)、加藤忍(エンミ)、小暮智美(タマーラ)、西山聖了(ウィルズ中尉)、小林勝也(フルトヴェングラー)

第二次大戦後のベルリン。連合軍の非ナチ化政策のもと、ナチ協力者ではないかと疑われているフルトヴェングラーの尋問が始まろうとしている。フルトヴェングラーはヒトラーが政権を握り、ユダヤ人を迫害し始めた中で、ユダヤ人音楽家に心を配り彼らを守ろうとする。しかし、こと音楽に関すること以外では、ナチスのやり方に無防備で利用されたかたちになっていく。故に戦後、協力者では?と疑われてしまう。

……そう、ちょうど3月末に見た、パラドックス定数「Das Orchester」が、その時期のベルリンフィルとフルトヴェングラーをテーマとしていたのよ(奇しくも、どちらもタイトルが欧文)。なので、見ながらその芝居を思い出したりしてたわね。小林勝也の風貌は全く違うんだけども。

とにかく尋問するアーノルド少佐が、とてもイヤな奴なんだ。なんとか「有罪」の証拠を見つけようとする。芸術はまるで分からないと公言し(事あるごとに「私は保険屋なんだ」と言ってた気がする)、部下である中尉も、ドイツ人秘書エンミも、彼のやり方に疑問を抱いている。フルトヴェングラーに助けられたユダヤ人ピアニストの未亡人も現れる……しかしなんとか突破口を開こうとする。

というわけで、とにかくカトケン、嫌な奴の役です。そういえば、前にこの役を演じたのは筧利夫で、対するフルトヴェングラーは平幹二朗だったので、今回とはイメージ的に逆(重量感が)のイメージかも。

| | コメント (0)

2019.06.01

海辺のカフカを初めて見る

6月1日(土)「海辺のカフカ」12:30〜    於・赤坂ACTシアター

原作/村上春樹   脚本/フランク・ギャラティ   演出/蜷川幸雄  出演/寺島しのぶ(佐伯/少女)、岡本健一(大島)、古畑新之(カフカ)、柿澤勇人(カラス)、木南晴夏(さくら)、高橋努(星野)、鳥山昌克(カーネル・サンダース)、木場勝己(ナカタ)ほか

763223dd0f62408388fd03da6f58cc8f

 蜷川演出の「海辺のカフカ」じたいは、2012年、2014年(ワールドツアー2015年)に続いて、3回め。メインのキャストは3回ともけっこう入れ替わってて、上に挙げた中では高橋、鳥山、木場の3人が初演からずっと同じ役で登場。今回は寺島しのぶ主演ということで見に行った。流石に音羽屋から来たチケットは前から5列めのちょうど真ん中くらいで、とても見やすいいい席だった。このところ、シアターコクーンでzzzだったりしたのは、やっぱり舞台に遠い席だった、というのもあるかな。今日はキリッ、シャキッ。

初演の時から、透明で大きなアクリルケースの中で演技、というビジュアルだけはインプットされてた。でも、具体的には知らなくて、そういう大小の数多くのケースが、次々に出てきて(いったいいくつあったのかしら)、それで場面転換。

 「海辺のカフカ」は出版されてすぐに読んだ記憶がある。確かカフカ読本みたいなのも出たんじゃなかったかな。でも、当然ながら(笑)見つからなくて、ストーリーなどはほぼ忘れてた。ナカタさんとか、猫殺しとかは記憶に残ってたけども。

 いやー、よく舞台になったね、と思うし(初演時、そこがそもそもハテナだった)、美しくてはかなくて残酷で、素晴らしかったと思う。村上春樹の本って、恋愛であってもなんか無機質で冷たいイメージが私にはあるんだけど、この舞台ではそこに血が通う、みたいな感覚。ギョッとする場面もあったけど、とても好みの舞台でした。

 2回めのカーテンコールでは、しのぶちゃんが蜷川さんの写真を持って出て、そしてアクリルケースを動かしてた大勢の黒子さん(というか忍者のような、カラスのような)も出てきて拍手、でした。私も皆さんと同様に立って拍手したわよー。

| | コメント (2)

« 2019年5月 | トップページ | 2019年7月 »