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2019.06.19

ロシア・アヴァンギャルド建築

6月18日(火)  「機械と音楽」14:00〜    於・吉祥寺シアター(B列3番)

(serial namber02)

作・演出・衣裳プラン・宣伝美術/詩森ろば   出演/田島亮(イヴァン・レオニドフ)、三浦透子(エレーナ・友人)、田中穂先(ニコライ・友人)、浅野雅博(コンスタンチン・メーリニコフ)、青山勝(アレクサンドル・ヴェスニン)、酒巻誉洋(モイセイ・ギンスブルグ)、大石継太(オシープ・ブリーク)、 熊坂理恵子(ニーナ・妻)、きなり(オリガ・幼馴染)

 このところ少し気になる存在の劇作家・演出家、詩森ろばの主宰するserial namber(風琴工房改メ)の公演。カンフェティの当日引換券で行ったら、2列目のサイド席。たしかに少し見えづらいけど、この劇場ならどこでもOK(ちょっと安かったことだしね)。

 ロシアの建築家の話、というくらいしか知らず。人名の予習くらいした方がいいかも、とは思ったものの、どっちみち頭に入んないよねー、というわけで、いつものように「何も知りませんです」状態で席についた。

時は1917年のロシア革命から、レーニンを経てスターリンの時代、第二次大戦前後まで。舞台の後方に、年とか言葉の説明、建物の画像などが少し映し出されたりする。舞台上は、大きな球体の上半分の枠組み、左右からの階段、大きな机、くらい。半分の球は、主人公であるイヴァンのとても注目を浴びた設計(卒業制作)の一部かなー(卒業制作全体の模型は出てくる)。

 主人公イヴァンは、地方の貧しい家の出身だけれど、革命のゆえに、学校で学ぶことができるようになった。そもそもは美術を専攻していたけれど、才能を見込まれて建築へ。そう、溢れんばかりの才能と、若さゆえの尊大さで、現実はなかなか厳しいものがある。けれど、当時の建築における「構成主義」を先生・先輩・友人たちとともに引っ張っていき……そして敗れ去る20年ほど、というところ。

 研究室の友人エレーナの崇拝する人、アヴァンギャルドの象徴として、詩人マヤコフスキーの名前が出たり、盛りだくさんで、頭がフル回転してた。休憩ナシ140分ほど、楽しく刺激的な時間だったけど、時に追いつけなかったかも。そんな中、知的で勝気なエレーナと、あらゆる物事を数字で計算するようなニコライという友人の存在が、頼もしかった。かっちり役がつかめてるのと風貌とが相まって、目が離せなかったよ。田島亮も熱演。

と同時に、私が見に行った契機の一つ、浅野雅博、大石継太の二人も、それぞれに、シニカルだったり、得体の知れなさだったりを醸し出して、素敵でした。

単純に、知ることは楽しいし、そこから考えることもまた、と思いつつ、まんぞく!な午後でした。

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