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2019.07.16

夏の風物詩*野外劇

7月14日(日)  「芙蓉咲く路地のサーガ」ー熊野にありし男の物語ー    19:00〜    於・花園神社境内特設ステージ

(椿組2019年夏・花園神社野外劇)

原作/中上健次    脚本・演出/青木豪   主題歌/山崎ハコ   出演/加治将樹、山本亨、栗野史浩、佐古真弓、石村みか、水野あや、外波山文明ほか

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世の中3連休も、あまり関係なく過ごしてたんだけど、唯一、花園神社に出動っ。夏はこれでしょ……とはいえ、雨続きの今年はあまり気分が出ないのではある。ま、野外劇とはいえテントの中だから、雨に濡れる心配はない。自由席ではなく、何百円か高い指定席にて。あっ、大抵は一人で観劇してる私だけど、この花園神社に限っては同伴者求ム、なんだよね。

(今回、休憩込みで2時間半くらいの予定だったので、終演したらすぐ帰ることにして、開演前に随園別館にて水餃子と生ビールなどで景気づけしたのでした)

カラー8ページの立派なパンフレットをもらった。1ページまるまる相関図が載っている(演じる役者の顔写真付きで)。それがねー、34人もいるのよ。見ててもよくわからなかったけど、2日たつとさらにワカラン。でも、そこを劇中でうまく説明してくれる「生き字引」モンという存在(ご近所のオバちゃん)が、アイディアだわー。

浜村隆造(山本亨)というワルで女好きで、土建でのし上がってきた男の「長男」竹原秋幸(加治将樹)と、複雑すぎる血縁・姻戚関係に、浜村衆という落ち武者伝説?まで加わり、広がる広がる。でも、場所は、熊野の貧しい路地、なんだよね。ちょうど経済成長の中で、「綺麗に」なっていく直前くらいの。

 すんごくドロドロかと思ったら、そうでもなかったイメージ。中上健次から想像してた部分がふくらんでたのかなぁ。というか、底辺の人々だけれど、あからさまな差別はここでは描けないわけだし。

ストーリー展開の中で、男性ばかり7、8人かな、「コロス」として力強く語る場面が、何回かあった。ちょっと蜷川さんのギリシア悲劇を思い出したりしてたんだけど、パンフで青木豪氏(脚本・演出)が、「蜷川さんに捧げるオマージュ」として今回考えた旨、また中上健次の「秋幸」を主人公とした作品群は、ギリシア悲劇を意識していた、という話などが書いてあって、腑に落ちたのだった。

野外劇にしては、暑さが足りないこともあって、少しパンチ不足かな、とも思った。で、はー、これで終わりね、と思った時に、山崎ハコが登場して主題歌を歌ったのにはビックリだったよ。そこまで込みのエンディング。(しかし、山崎ハコって名前にはとても聞き覚えはあるのに、さてどんな歌を昔聞いたのか、ちっとも思い出せないよ)。

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