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2020.02.21

酷悪な王さま⁉︎

2月19日(水) 「ヘンリー八世」18:30〜   於・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(1階E列30番)

(彩の国シェイクスピア・シリーズ第35弾)

作/W・シェイクスピア   翻訳/松岡和子 演出/吉田鋼太郎  出演/阿部寛(ヘンリー八世)、吉田鋼太郎(枢機卿ウルジー)、金子大地(トマス・クランマー[のちにカンタベリー司教])、宮本裕子(キャサリン)、山谷花純(アン・ブリン)、谷田歩(バッキンガム公爵)、河内大和(ノーフォーク公爵)ほか  演奏/サミエル

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↑ 配役表と、我々観客の小道具の小旗

 これもあんまり前にチケットを買ってたので、行くときに寒かったらイヤだな、なんて思ってたけど、ちっともそんなことはなかった。暖冬はこんなときには有難い。……が、別の心配=新型コロナウイルスの中、連日出かけている私。

席は前方だけれど、右の端。この辺りの席が良いか悪いか、ちょっと判断できかねる。

さて、舞台は貴族たちと、王の側近の枢機卿との暗闘から。バッキンガム公爵が権力闘争に負けちゃって逮捕された。のっけから、口の達者な枢機卿と、特権を奪われた貴族、重税に喘ぐ市民……が描き出される。で、ヘンリー王は、なんだか悩める王様っぽく 見える。その理由はわからないけど。聡明な美しい王妃キャサリンにも憂いが。

ま、結局、ヘンリー王は美しいアン・ブリンと出会って、男の子を産めなかったキャサリン(スペイン王の娘)と離別するのだけれども、この王妃の苦しみと、アン・ブリンの美しさに説得力があるわー。

ヘンリー八世がいったい自分で何したの?てなところもあって、王はそんなものか、とも思うけれど、このお芝居では描かれていない「ひどい男」ぶりが、阿部ヘンリーから透けて見える感じが面白かった。

*アンが生んだ子は女の子で(後のエリザベス一世)、男の子を熱望していたヘンリー八世の寵愛を失って、アンはやがて処刑されちゃう。それがわかっていながら、このエリザベスの受洗の日、市民=観客はみな小旗を振ってお祝いしたのですよ。同じ時期に上演されてた舞台「メリー・スチュワート」は、このエリザベスと、キャサリンの子のメアリー一世の話。ずいぶん前に見て、ややくたびれた記憶がある。

とにかくまあ、セリフセリフセリフでシェイクスピアだなぁ、という感想。しかも、冒頭で大量に喋る谷田、河内あたりが、すんごく吉田鋼太郎っぽい喋り方なんだなー。クランマー(カンタベリー司教)が若いのでびっくり。初舞台らしい。うまくはないけど、空気が変わってよかった。あと、ウルジー枢機卿の恋人でもあるクロムウェル(さいたまネクスト・シアターの鈴木彰紀)が、後ろで結んだ長髪にメガネの寡黙な青年で、腐女子向け。というより漫画の登場人物みたいだった。

そうそう、珍しく生演奏。セットの2階部分奥が演奏スペースだったので全く見えなかったけど、キーボード?オルガン?という音で、これがとてもよかった。

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