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2020.02.17

俳優座劇場はとても好き

2月14日(金) 「彼らもまた、わが息子」14:00〜  於・俳優座劇場(4列4番)

(俳優座プロデュースNo.109)

作/アーサー・ミラー   翻訳/水谷八也  演出/桐山知也  出演/吉見一豊(ジョー・ケラー)、山本郁子(ケイト・ケラー)、竪山隼太(クリス)、佐藤玲(アン・ディーヴァー)、逢笠恵祐(ジョージ・ディーヴァー)、斉藤淳(ドクター・ジム・ベイリス)ほか

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*この週はあちこちで見たい舞台がてんこ盛り(てがみ座「燦々」とか平田オリザ「東京ノート」インターナショナル・ヴァージョンとか。他にもあったはず。その中でこれを選んだのは、かなりお安く見られたことと、前に別のカンパニーで上演された「みんな我が子」を見逃してたから。

 

 原題 all my sons   これまで「みんな我が子」という題で上演されていた(が、私は見ていない)。今回、新訳でタイトルもこのように。確かに、同じよう……だけれども、ストーリーの中だと全然違うなぁ、と思う。

会社経営のケラー家(父はブルーカラー出身)。戦争で「行方不明」の次男を、母親は絶対に生きていると信じている。長男も戦争で足を痛めている。そしてどうやら父はなんとか無罪を勝ち取ったけど、隣に住んでた共同経営のディーヴァーは有罪となり服役中、らしい。でも、町の人は実はケラーも有罪だと思ってる。何があったのか?  

結局のところ、父親はディーヴァーのせいにして罪を逃れたのみならず、それが次男の「行方」にも大きく影響していたことがわかり、無残な結末を迎える。その「犯罪」自体が今日的でもある。不良品の製造、偽装、それが戦闘機の部品であったが故の多くの事故……。緊張感のある舞台だった。

 その舞台は、全体の大きな額物の中がケラー家の庭で、その奥の小さな額縁が建物部分の構造。そして舞台の左右には、演じていない出演者が座っている。父親役の吉見一豊はいかにも、な存在感。いやー、ぴったり。そして若手まで、実力者ぞろい、という気がした。

また俳優座劇場の濃密さも相まって、満足度が高かった。いい劇場だわー。

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